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紋谷のソコヂカラ
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ミルキィー[紋谷のソコヂカラ]
投稿日時:2010/10/20(水) 22:53
昨日の昼間(10月19日)
ミルキーが息を引き取りました。
生後2カ月でわが家にやってきて…14年と5カ月
…シェットランドの寿命は
15歳と言われていますから
ほぼ授かった命をまっとうしてくれました。
さきほど、お骨にして家に戻りました。
昨日、「餌を食べなくなった」と
ペットシッターの清水さんから連絡を受けて
駆けつけた時には、ぐったりしてはいるものの
意識もあって 清水さんとは、強制給餌をしようかなどと話し
最後は、我が家に戻しましょう…
など相談して いったん自宅に戻りました
…ほどなくしてまた清水さんから電話が
…清水さん 泣きじゃくっておられて会話になりません。
「すぐ伺います」…と駆けつけた時には
もう 息をしていませんでした。
僕が帰り少し体を動かし
…そのままゆっくりと息をひきとったそうです。
ペットの死に何度も立ち会われた清水さん曰く、
「苦しまず 静かな さようならでした。
もっと苦しんで逝く子もいます…
せめてもの救いです」
彼女が僕に飼われて幸せだったのかはわかりません。
でも、彼女がいてくれて
僕は幸せでした。
僕の都合で、最近はいっしょに居られることが
多くありませんでしたが、
その分 いろいろな方の愛を受けてくれたと思っています。
ミルキーを可愛がってくれてありがとうございました。
頭をなでてくれてありがとうございました。
お散歩に連れていってくれてありがとうございました。
ミルキーと関わってくれたすべての方に
ご報告とお礼を申し上げます。
ブランコな話し[紋谷のソコヂカラ]
投稿日時:2010/02/08(月) 21:33
復活!ブログ[紋谷のソコヂカラ]
投稿日時:2009/12/02(水) 01:05
僕は「ほぼ日刊イトイ新聞と高城剛と
もんやさんのブログに影響を受けてます」
すっかり生姜好きな伝説のコピーライターと、
ハイパーなエリカとリミックスしている
謎のおっさんから受ける大いなる影響と、
僕からのそれとは著しく違うのだろうけれど…
それでもこう言われると、
たまには、後輩の為になることでも書かなければと思う。
先週、インドの首相夫妻が訪米し、
オバマ夫妻が盛大な歓迎の宴を催した。
CNNでは、そのパーティーに招かれた招待客は誰それだの、
宴の食事には何がでた…だの
そんなことをずっと放送していた。
日本の首相の訪米とは、えらい違いだ。
ちょうど、サンクスギビング前で、
気が抜けていたのかもしれない。
サンクスギビング=感謝祭は日本ではあまり知られていないが、
毎年11月の第4週の木曜日…この日から週末まで、
アメリカは、ある意味、お休みとなる。
日本のお正月に近い感じです。
由来は、遥か昔、イギリスから北米に移住した人たちが、
冬の寒さで飢え死にしそうになった時に、アメリカの先住民達に
助けられたことを感謝する日として始まったそうで、
今年の実りに感謝というニュアンスもあり、
日本の勤労感謝の日みたいな感じでもあります。
もうひとつ、この期間は、アメリカの景気の動向を知る上でも
重要な意味を持っています。
米国のGDPの70%は個人消費であります。
小売りに限れば、1月~10月は赤字でも
11月、12月で黒字にして帳尻を合せるのが常で、
実に全体の4割をこの2カ月で売り上げるそうです。
その皮切りが、サンクスギビングの金曜日…
ブラックフライデーと言います。
ブラックと言えば…??
と思うかもしれませんが、
ここでの意味は“黒字”という意味。
金曜日の深夜〇時から、小売り業界は一斉に
派手なディスカウントセールをはじめるそうで、
以前はそこに人々が殺到して、
死人が出る騒ぎまであったようです。
また最近は、サンクスギビングが明けた月曜日を、
サイバーマンデー と呼び、ネットでの売り買いが
一斉に始まる現象も起きているとのことです。
つまり、この時期の売上が、今、そして来年のアメリカの
景気動向を知る試金石でもあるわけです。
日本のように、なんだか不安だから
「買い物を控えましょう」「そうそう箪笥に貯金しましょう」
という発想がないわけではないでしょうが、
やはり、アメリカ人は使ってなんぼだから
使う体力があるか否かが、景気というわけです。
今のアメリカ国民の関心事は、
“アフガニスタン”と“ヘルスケアー”の問題です。
特に今まで医療保険の適用のなかった国民に、
国が援助しましょうというオバマの公約は、
「事業仕分け」しても微々たるもので、
そもそもマニフェスト守る財源が、
「ほら、やっぱりないじゃん」という
鳩山さんが立たされている現状に似ている。
共和党はここぞとばかりに批判する。
自民党はここぞとばかりに採決を欠席するのです。
…とここまで、きて、T君こんなことは、
どうでもいいのかも…と
不安になってきたので、話を変えます。
でも、せっかくアメリカの話をしたので、その延長で…
わが友人、MR:SHIN は北カリフォルニアに移り住んで12年。
もとは果樹園だった盆地が、スタンフォード大学の
卒業生が起業して成功する現象を受けて、
シリコンバレーと呼ばれ、黄金を求めて、
世界から人々が集まり、活況を呈してのち、
現在までの時間を投資を生業として、ここで過ごしている。
日本からも銀行をはじめ商社、VCなどなど
数多くのビジネスマンが在留したが、
一人消え、ふたり消え、ほんとうに力を持つものしか残っていない。
このシリコンバレー現象、
もともと、HPがパルアウトのガレージで始めたのが
発祥とされ、北のパルアウトから南のサンノゼまでの地域一帯を
この名称で呼ぶようになった。
いまではシリコン=半導体からNETビジネスへと転換していて、
グーグルやアップル、インテルやヤフー、
シアトルのマイクロソフト以外の関連企業は
みなここに拠点を構えている。
彼は、この12年を振り返り、
「結局、ディールの成否は人が勝負。
ことさら技術に詳しい理系人間である必要もなく、
要するにビジネスの先を見るイマジネーションが
あるか否かだと思います」
「日本人でありながら、
このラテンの性格が功を奏したんですかね(笑)
あっちの人間に、おまえはネイティブでもないのに、
説得力がありすぎるって(笑)
…なんだかつらの皮は厚くなりましたよ」
いやいや性格だけではないでしょう。
相当に苦労したのでしょうが、
彼のよいところは、そういうしみったれた泣き言を言わないこと、
加えて、仕事を楽しめる才能を持っていることだと思います。
過去、4年間で○○○億の利益を会社にもたらし、
そのすべての経過が彼の経験となっている、
あちらに在留している日本人で、
本当の意味でこういう経験ができた人は
ほとんどいないのだろうと思う。
重ねて聞くとこんなことも…
「アメリカに行って、はじめて自然体でいられる。
自分の弱虫な部分を、みんなそれでいいじゃんと認めてくれる。
日本にいるときは、秀才の“ふり”をしていたけれど、
あっちではそういうことがくだらないと思えるようになった」
“ふり”というのは、嘘をついているということだからね、
…なかなかに耳が痛い。
コンピュータサイエンスはプログラミングありき、
その意味ではアメリカ人は向かず、
だから、中国人をはじめ、移民であるアジア人が活躍している。
インドの首相が三顧の礼でもてはやされるのは、
その自国のマーケットはもちろん、
エンジニアリングの人手であるということも関係があると思う。
「トヨタ ソニーは ソフトウエアーの世界では生き残れない」
とSHIN。
「だって、プログラムの不具合は必要悪…バグでてもいいじゃん!
つぶしてゆきましょ!」
そういう発想は真面目な日本人にはできないでしょ、ということ。
IBMまでは違ったのですが、バージョンという概念を取り入れた
マイクロスフトから、ビジネスのあり方が大きく変わったらしい。
僕も、どちらかというと いいじゃん!
の性格なので、すぐにでも暮らせそうと思うが、
プログラミングのプの字もわからないので残念であります。
最後にSHINをご存じの方に 彼のプライベートを少しご紹介。
ロスガトスという閑静でこじんまりとした上品な街並みが気に入り、
近くのサンノゼに奥さんと3人の子供に囲まれての生活。
もともと奥さんとの出会いは「メアリィー・J・ブリッジ」の
コンサートのチケットをネットで売りに出した奥さんに、
彼がコンタクトを取ったことが始まりらしいです。
奥さん曰く 「山本小鉄の“それでもプロレスの味方…”
を知っていたり、We AreThe Worldの全員の名前が言えたり…、
なまこ好きな私のために、こっちでなまこが食べられる
レストラン探してくれたり…」
「とにかくいろいろ物知りなうえに、
私にもわかるように解説してくれる」
「カリフォルニアに来て1カ月くらいで知り合ったのですが、
ああ ここにほっとする日本人がいた…って感じでした」
長女のハナは地元の小学校に通い
(土曜日には日本語の補習校にも通う)、
2歳になる妹のサラは、ママ大好きで、
手のかかる盛り、加えて、生後7か月のルーク…と
夫婦の日常は、なかなかに騒がしいようですが、
この先、子供たちが成長するに従い、
向こうでの生活も変わってきて、それもまた楽しい…
そう思えるご夫婦でしょうから安心です。
月に1度くらいは日本に来られるので
またお会いできる日を楽しみに僕はしています。
人柄の通う場所[紋谷のソコヂカラ]
投稿日時:2009/10/18(日) 22:09
うれしい話しなのですが…どうも囲まれて呑むことに慣れていないので
臆してしまう。
仕事で大人数を仕切りなさい…なんてことであれば
大丈夫なのですが…
ボクを囲んでまあ…いっぱい
なんて場は、どうも気が引けてしまう。
それでも なるべく参加しようと思っている。
お誘いを受けたら断らないと決めたからだ。
以前なら まあそういうこともそんなにはないわけで、
最近、多いということは まあそういうことなのだから…
行かねばと思っている。
ただ、なんとなく集まるという場所はそもそも苦手で、
そういう場所には 楽しいだろうなあ…
というイメージは湧かない。
「単なる飲み会」が、「もんやを囲む単なる飲み会」に、
変っただけで、少しでも楽しく意味のある場所になるのなら
参加させていただいた甲斐もあるというものだ。
もっとうれしい場所は、いっしょに飲むことで
僕自身がパワーを頂く場所だ。
年齢も男女の別も職業も地位も関係なく一生懸命、生きているなぁ~
…という人と話すことは大好きです。
一昨日の「マッシーン」さんでのPATYはそんな場所でした。
新しい事務所と新しいメンバーのお披露目を兼ねているとはいえ、
ボクを呼んで ボクの知り合いを呼んでくださることは伺っていて、
ボクにとっては知り合いでも、お互いは、見ず知らずだったりしているので、
いくら大人の会とはいえ、全員が楽しいのだろうか…
と初めは気になったのですが、途中から忘れてしまった。
やはりPATYは、適当な飲み屋さんではなく、
プライベートな空間が楽しい。
仕事の忙しい合間を縫って
手作りのつまみを用意してくれていた。
こういうことが素晴らしいと思う
デリバリーでも出来合いでも簡単にすれば都合がつく。
そのほうが気が楽ということを言うが、ボクはそうは思わない。
PATY料理と言うものは作るのであります。
そのほうが美味しいし盛り上がる。
聞けば仕込みや調理に前日の午前1時までかかったそうだ。
ボクは、デザイン会社のテーブルに
「お刺身の盛り合わせ」が乗る光景を初めてみた。
味の濃い鳥の唐揚げは、ボク好みでした。
鳥でかぶり最後残ってしまった、手羽の唐揚げは
おみやげに頂けばよかったと、帰ってから後悔しました。
わざわざ、実家のお父さんに頼んで
東北の焼酎を手配してくれたかねこ君ありがとう。
普段は食べない杏仁豆腐も美味い美味いと食べてしまった。
コピーライターの神戸さんと、デザイナーの富田さんが、
たこ焼きを焼いてくれた。
料理もよいが 人はもっとよかった。
新人2人は採用されたばかり、これからが楽しみな存在。
興味が湧いて、それぞれと話をしてみましたが、
なかなかに面白かったです。
なにより人柄が、このマッ シーンさんと言うデザイン会社に
合っているなあ…と感じました。
顔見知りはゼロだと思いますが…
感覚が合うだろうと誘った西谷君も楽しかったらしい。
馬渡と高原は初対面だと思うが…同じ関西同士、話せたのだろうか。
お花屋さんの彼女達も、クリリティブなものづくりということでは
同じデザイナーさんと話していて
楽しそうでありましたが …どうだったのかまた聞いてみます。
井上さんと平岡さんと話せなかったのが心残りでした。
テルちゃんの転職の思い…これが聞けたのが新鮮でした。
高田は 高田 なので 高田らしく 高田でした。
マッシーンさん。ありがとうございました。
知らない人には まったく関係ない内輪ネタで恐縮です。
まあ…楽しい宴は大歓迎です。
という話しです(笑)
中村君と出会った[紋谷のソコヂカラ]
投稿日時:2009/09/05(土) 21:47
理学研究課地学専攻…
地学なのにどうして珊瑚なのかといえば、
珊瑚や貝の死骸は、堆積して海底で「地」となるからだ。
石灰岩の地質も元は、珊瑚礁なのです。
ひょうんなことで、話をすることになた。
聞けば、夏中、民宿に素泊まりで泊り込み、
毎日 ひとりで海に潜り 海水を採取し、
宿の自分の部屋に持ち込んで 解析しているという。
出身は岩手 盛岡一高 。
妹と弟も 未だ、脛かじり のため、
自分は両親に負担をかけまいと
バイトして 奨学金で学んでいるが…
今の研究の先に自分の目指すポジションが
得られるか不安だという。
いっそのこと、就活してしまおうかと悩みながら …
今は、この珊瑚の繁殖を、地質学の見地で考察する
フィールドワークに立ち向かう毎日。
ロクなものを食べてないようなので
呑みに誘い 肉を食わせ 酒を呑ませた 。
卒論の話し…研究テーマの話し…
リタイアしてもなお、
若い頃、果たせなかった夢のために
勉強をしているというオヤジさんを
尊敬している話し…
就職の話し…
彼女が出来ない話し…
いろいろ話した。
「稲見一良を知っていますか?」と聞かれ、
僕がもっとも好きな小説家のひとりだったので、
「もちろん」…と盛り上がった。
和田誠 村上春樹 大沢在冒 が好きだという。
ハードボイルドな主人公に会うと、
影響を受けちゃうんです…と笑う。
まだまだ、読んでみたいのだけど、
大学には、同じジャンルを好きな友達が
いない…というので、
ここは、一番、同好の先輩が人肌脱ぎましょう…
と古本屋を一緒に回ることにした。
四半世紀も歳が離れているのに…
好きなものが同じと言うのは距離が縮まるものです。
大学では、ワンダーフォーゲル部に所属している。
現在は、マスターなので、正確にはOB.。
山が好きで、よくトライするという。
体型は完全な逆三角、二の腕の圧は相当な
トレーニング賜物とみた。
部は、もうすぐ50周年の伝統あるクラブながら、
最近は新入部委員の獲得に苦労しているという。
女子が入ってくれると盛り上がるんですが…というが、
部の活動はかなりハード。
入部して後に20Kg(ひとによる)前後の荷物を背負い、
何Kmも行軍、体力はもちろん、
精神力がなければ続けられない。
「もっと楽なプログラムにしてあげないと、
女の子は敬遠するんじゃないの?」
「でも、それがうちの伝統ですから、
曲げるわけにはいかないんです」
体はすごいが、顔は優しい。
シャイ…という形容が彼ほど当てはまる子は、
そうはいないのではと感じた。
「相手の目を見て話しなさい」
「…よく言われるんですよ、でもなかなかできない」
「…ボクもそうだったから、コツを教えよう…」
「見すぎてはイケナイんですよね…失礼になるって…」
「違う違う気にすんな…目に気持ちを込めなきゃ、
なんも伝わらんよ…」
別れの日… 自転車で見送りに来てくれた
少し照れた顔で…これ……どうぞ…と言う
モダマ……南から流れ着いた大きなエンドウ豆の種…を
お守りになると 手書きのメッセージとともに差し出す
…もんやさんを夜の海に連れて行きたかった…
とうれしいことを言う
ちなみに「夜の海へ」とは、浜を散歩…
という意味ではなく、
沖までいっしょに潜りましょう…ということ。
「海ホタル見たことありますか?…
ほんとうにすごくきれいで…
見上げる満点の星は言葉を忘れるんですよ」
とうれしそうに語る。
少し、僕の目を見て話してくれるようになった。
次回必ず…と再開の約束をして別れた
何かしてあげたくなる若者に遇うとうれしくなる
こちらこそありがとう。
力をもらいましたよ。
また、かならず どこかで。
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