紋谷のソコヂカラ

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無題

投稿日時:2009/06/30(火) 15:36

どうして、その場にボクが同席したのか よく覚えていない。
 
営業マン同士、しかも役職者同士の打ち合わせといっても、
同じ部署内のことではなく、事業としての関連はあるものの、
直接の利害は一致しない2人の間のミーティングでありました。
 
…が 目的は片方にとっては、
営業戦略上どうしてもお願いしたいことで、
もう一方にしてみれば、やっかいで面倒臭いだけの話し。
 
まあ、よくある打ち合わせ。
 
直属の上司からの指示があれば、仕方ないなあ…と
お義理も含め参加するような内容の場です。
 
よくある話だけに 一方の依頼を聞き、おざなりの質問をして、
「わかりました 部署内で共有しておきますよ」 
あたりが予定調和と思っていた。
 
ボクのその場での役割は決まっていないのだが、
他部署への依頼と言うこともあり、同席することが、
役目でありました。

だから、その打ち合わせの内容は一編も覚えていない(笑)。
それでも、いまなお記憶にあるのは、
片方が、打ち合わせがはじまり、ものの5分と経たないうちに、
「ごめんなさい 協力はできません」
と席を立ってしまったことが印象的だったからだと思う。

一方は、真っ赤になって声を荒げた

「おい。その態度は失礼じゃないか…」

片方は、じっと相手を見つめ、
 
「それは、ボクがしなければならないことではなく、
 そんなことやっている暇はないのです」

と静かに言い放った。
だいぶ経ってから その彼と個人的に話す機会があった。
 
「ボク、営業が好きなんです。
 売れといわれれば、なんでも売るんでしょうね」
 
と言うので、
 
「商材やサービスの別はないの?」
と聞くと、
 
「関係ないのですこれが、売ることに向き合えればそれが一番。
 そういう環境さえあればそれが楽しい」
 
と言う。
 
いつかの打ち合わせでの彼の態度を思い出し、
 
「売ることに向き合えない仕事はしたくない?」
 
「…ええ」
 
「でも、それでは成り立たない場面もあるんじゃないの?」
 
「…しませんよ。 笑って逃げちゃう」
 
「それでも、お鉢が回ってきたら」
 
「…それが いかに意味がないか…説得します」
 
「上司に」
 
「ええ…上司でも誰でも」
 
そうか。
 
ボクも含め、世の凡人は、
やりたい事と、実際に出来るか…と言うことには、
大きな隔たりがある。
 
でも、彼にとっては 当たり前のことなんだろう。
 
それほどに、自分の歩むべき方向を見据え、
行動している彼に、新鮮に驚いた。
 
「おためごかし」を「おためごかし」と拒絶する潔さは、
触れていて気持ちがよかった。
 
また、結果、営業成績が抜群であったからこそ、
成せる技だとも思うが、
ここで、間違えてはいけないことは、
 
「業績が上がっているから意見を通した」 のではなく、
 
「業績を上げたいから意見を通す」なのだということを。
 

その後、彼が会社を辞め、独立し、営業として名を上げてゆく
過程を詳しくは知らない。
 
知らないが、彼が、本気で向き合える商材かサービスに出会え、
そこだけに向き合える環境を作ることに
成功したのだろうと、勝手に想像していた。
 
それから、数年が経ち、再会した。
 
「立派だなあ~って門の前で、財布から50円玉出すんです。
 で、門の横のチャイムを鳴らす…
 出てきた家人に、これ、門の前に落ちていましたよって…
 そこから 営業始めるんです。
 聞いてくれるんですよこれが けっこう…」
 
楽しそうに話す。
 
「通勤では、グリーン車にあえて座るんです。
 そういうところで、耳を澄ましていると、
 ボクが仕事を取りたいと思う…
 お客さんの興味が見えてくるんです。
 それで、習い始めたのがゴルフ。…で、
 理論を勉強してゆくと…
 ○○プロのゴルフ論が自分にはあっていることに気づいて、
 彼の出場している大会に付いて回るようになりました。

 何度も何度も顔出しているうちに、
 なんと、○○プロ本人から、
 “いつも見ていただいてますよね。
 今度、ご一緒にラウンドしませんか”
 と言われたんです。
 
“○○プロと知り合いで、一緒にラウンドしたんです。”
 
なんて言うと、今まで歯牙にもかけてもらえなかった
お偉いさんたちが、みな、膝を乗り出してくる…(笑)
 
そこで、ボクは言うのです。
 
“ご一緒に回るのでは構いませんが、ボクも仕事で伺っているので、
その後のお付き合いをお考えいただけるのなら…”
って。パシッとね。(笑)
 
 
 
出てくる、出てくる…営業という仕事を、
これほど楽しそうに話す人間にボクは会ったことがない。
商品やサービスに、差別化が図れない時代、
やはり売るのは人間という個性。
 
逆に、差別化が、わかり易く図れてしまうものがあれば、
それは誰にでも売れるのだろう。
 
仕事は、その仕事自体をどこまで楽しんで出来るかと言う…
とてもシンプルな話し。
 
いろいろと感じる。
 
 
甲州 賢 さんが 亡くなられました。
 
 
お酒を嗜まれない彼と、
膝を突き合わせて話す機会が多くなかったせいか、
ここに書いたこと以上の、
思い出が ボクにはありません。
 
逝ってしまった 知り合いに 

「もっと 語っておけばばよかった」

というのはナンセンスな話しです。
 
ボクの中には、合った回数や時間とは関係なく、
彼の印象が強烈に残っているから、
それでよしとしなければなりません。
 
彼には、世の、“営業が好き”という輩に限ってある、
なにかこの「押し出しの強さ」みたいな匂いがしなかった。
 
しないですが、どこか、怖さもあった。
 
怖さと言うか、ストイックさが故の脆さ…とでもいうか。
 
営業を楽しむ自分の対極にある、心のあやうさ…みたいなもの。
 
ボクの中にある 甲州賢は、そういう印象です。
 

色に例えるなら、深く沈んだ…青ですかね。
 
精錬潔白 まじめさと強い意志 
穏やかに確実に前に進む そういう強い意志。
 
 
「静かなる 巨人」
 
それが ボクの中にある 甲州 賢の 印象です。
もう変ることはない 僕の 僕だけの 印象です。
 
ご冥福を祈る ことに違いはありませんが、
同時に、僕には、
 
「もんやさん…天使の輪って売れるんですよ。
 これがけっこう人気で…」
 
甲州 賢 天国営業所 所長 の名刺を渡され
楽しそうに語りかけてくる 彼の姿が目に浮かびます。


 
 

他人事ではありますが…無学な自分のひとりごと

投稿日時:2009/06/25(木) 12:25


「外車がまったく売れない…」と
友人の中古車ディーラーは、ぼやいている。
片や、人気のハイブリッド車は、いま申し込んでも、
納車が来年になるそうだ。

そもそも、ハイブリッドってなんだ?
 …とその友人に聞くと

「車の発進時に、エンジン使わないで、モーターで始動する。
   つまりエンジン切っているからガソリン食わないし、静かだし…で 
   走行中にあるスピードまで上がると、エンジン走行に切り替わる」
 
のだそうだ。
 
みなさんはご存知なのでしょうね。 
ボクはまったく知りませんでした。
 
ついでに業界事情で言えば、
 
「TOYOTAがプリウスをいの一番に発表して、ライバルホンダが
   インサイトで価格を下げて追随。
 ほんでもって、プリウスも値段を下げて…価格競争している。
   日産も参戦。」
 
なのだそうだ。
 
ついでに言うと…三菱は100%の電気自動車
アイミーブなるものを発表したらしい。
 
彼は、このエコカー隆盛時に、
外車など売れるはずがないとぼやいている。
…でも そんな中でマツダの開発姿勢はひと味違うらしい。
 
「モーターがどうした、クルマが停まったら、
   エンジン切ってしまえばよいのだ」
 
という発想まで一挙に飛んで…
アイドリングストップ車を発売したそうだ。
 
それが、アクセラ という車。
 
この背景はよくわからない、ハイブリッドを作る技術がないのか、
開発費用の問題なのか、
そうではなく、あくまで商品戦略の成せる業なのか…
ただ、アクセラは、省エネやエコだけでなく、
 
「車なんだから走りの快適さを合わせて打ち出すのが本来だろう」
…とエコスポーツなるコンセプトを打ち出している。
 
この、“エコもいいけど、車は走りじゃん!!”

というところが、 友人にはうれしい…と言っていた。

なるほど。
 
 
自宅に帰り、そう思ってみていると、
なんの面白みもない車のCFも違って見える。
デミオ なる車がマツダのいまの一押しらしい…
「調べてみたら マツダでした」である。
確かに、走りも大切…というメッセージだ。
 

このCFを見て考えた。
これは ビールや飲料水のCFと似ている。
はじめは「 カロリーオフや 糖分ゼロ 」を謳い… 
その後に 「うまさがなければダメ」
というメッセージが付け加わった 
あの一連のCFと同じだ。
 
このわかりやすく人を食った広告宣伝を 
消費者はそのまま受け入れて、
購買意欲に繋げているのだろうか。
 
「クルマ 買い換えたんだ?」
「うん だって エコじゃん」
とかそういうことか。
 
「減税だしね」
とかそういうこと?
 
「またあ~この子は、炭酸ばかり飲んで~ぇ(怒)」
「だって…糖分ゼロだよ…ママ」
「だったら いいわね」
…と、そういうことなのだろうか。
 
ETCが1000円だから、高速で大渋滞になって、
「うーん 安いのはよかったけど、
   この渋滞はなんとかして欲しいですね」

とか、ニュースのインタビューで応えていた人を見て、

「だったら 行くな」
 
…と、思わず口にしている人も、

…エコカーに、ゼロな炭酸飲料なのだろうか。
 
 
学生時代にアメリカ。
コーラーを口にした僕を見て、
 
「ダメよ そんなの飲んじゃ~こっつちよ こっち」
糖分ゼロなるコカコーラを片手に彼らは言った。
 
「そもそも、コーラ(炭酸飲料全般という意味で
コーラだけの話しではありません)って飲みすぎると、
骨を溶かすとか言わない?
それは、大げさにしても、決して体にいいとは思わないんだけど」
というと、彼らは馬鹿にした目でボクを見た。
 
ボクとしては、そもそも美味しくて飲むんだから
…体にいいとか関係ない。

もし、そこまで体に気を使うなら…飲まなきゃいいじゃん!
と言いたかっただけなのだが、彼らにはまったく理解されなかった。
 
その時は、こいつらは 物事の本質を履き違えている民族なのか?
なんて、今より、だいぶん若い自分は、偉そうに感じたものだが…

偉そうで 思い出した 
おやじになった自分の恥ずかしい出来事。
 
以前、このブログで、「情けは人のためならず」について触れた…
この時ボクは、この言葉の意味を…
 
「情けは やたらにかけてはならないもんだよ 
   その人のためにならないから」
という意味に理解していたのであります。
 
その後、友人から
 
「使い方間違ってる。人に情けをかけることは、めぐりめぐって、
   自分に返ってくることだから、、
   他人のためじゃなくて自分のためになるんだよ。
   だから他人にどんどん情けをかけましょう。って意味。
   決して、むやみに情けをかけることはよくない…という
   意味じゃないのよ、世の中、
   一般駅に流布しちゃってる間違いなんだけど…」
 
とご指摘(原文ママ)を受けた。
 
なるほど…と恥ずかしいながらも、
こういう指摘をしてくれる友人をうれしく、
改めて、ありがたく思いました。
 
自らの無学を意識して、謙虚に…と改めて感じました。
 


ありがとう。
 
ここ1週間で
 「子供ができました」
 「結婚します」
 「大阪に異動です」
  「離婚します」
 「乳がんになりました」
 「夏休みバリ島に行きます…あっ彼氏できたんです」
   「取引先が倒産しました」
 「部下が躁鬱に…」「今夜の晩御飯のアイデアください」

とまあ…いろいろな メールを頂戴しました。



それぞれに思いをこめて返信しておりますが、
自分が停まっていても、回りは動いているんだなあ~
などと、妙に感心してしまいました。 
 
自らの人生は、他人に残るというのが、持論ですが…
ボクに限れば、残せるなどと、まだまだおこがましく 
無学、半端モノだとも自覚しています。
 
ただ、皆さん、ボクが、中途半端なエコと、カロリーオフは 
大の苦手だということを覚えておいてください。




大人の通信簿 つづき

投稿日時:2009/06/18(木) 13:08

行ってまいりました。 
午前中採血をして、午後に出直して、先生から検査結果を伺うという、
いつものパターンです。 
 
このいったん帰って…出直すというのがけっこう精神的に辛い。
また、ボクの場合、検査結果を聞きに伺う場合、
待合の混雑を避け、通常の外来が終了する 
15時くらいに…出向くのですが、
外来の診察室と入院病棟を、頻繁に行ったり来たりする
先生のタイミングもあって、
結局は、待合で待つことになるのですが
…この時間も辛い。
 
平常心 …唱える弱さが恨めしい。
消化器内科と泌尿器が同じ待合コーナー 
癌センターのいちばん奥になります。
 
そこまで行くのに、他の待合の前を通るのですが
…まあ今日は 人の多いこと多いこと。
 
「もんやです」
 
と受付に診察券を出すと…

「あっ!? もんやさん!…先生、待ってたんだけど
…いま 上に(病棟に)上がっちゃったんだよねえ~
 少し、待っていてね」
 
…と ベンチに座っていると 
…しょこたん先生が 通りかかかる。
 
「あっ…もんやさん …いかがですか?」
 
「まあ まあです」
 
「ままですか?」
 
「はい。まあまあです」
 
「それはよかったです」
 
「はい」
 
特に注意もアドバイスも ご指南も ないのだが、
このゆるい感じがよい。

和ませていただいた。
 
 
待合にはドラマがあります。
 
「はい。○○さん、では、尿道にカメラ入りますからね
  …痛みが出るんで…その前に座薬入れてもらうんですよ。
 なので、当日は少し早めに
   …ええっ…来ていただくことになります」
 
にょうどうにカメラ?!!!
なんという恐ろしい会話だ。 
 
看護師と話しているのは 
おじいちゃんとその奥様か…
 
その歳で、そんなに辛いことをしなけらばならないのか。
そんな顔しないで…ボクには耐えられないかもしれないけど、
あなたはだいじょうぶ。
 
「どうしよう?」
 
「どうしようって、仕方ないじゃないか」
 
ほとんど、泣いている女性と旦那さんらしきふたり。
 
「どうしよう?」
 
「…オレが聞きたいよ」
 
「…(涙 涙 )…」
 
無言
 
この2人は、診察室に呼ばれ…5分で出てきました
 
「…よかったね」
 
「ああ…」
 
腕を組んで廊下を歩いてゆく後姿に…
 よかったんだね。

よかったよかった。
 
とつぶやいてみました。
 
…ほどなく 「もんやさあん~」 と呼ばれた。
 

前置きはない。すぐに検査結果のお話し。
 
「…数値いくつですか?」
 
「うーん こんな感じかなあ」
 
今時は、パソコンの画面を見ながらのやりとり、
数値はグラフ化されているので、
前回からの上昇度合いもわかりやすい。


 
「…なるほど…あがってますね」
 
「そうですね。」
 
数値は1000を超えているものの、
ボクが予想した数値(根拠はない)よりは下でした。
前回の倍は覚悟していたので、
2000は軽くオーバーしていると思っていたから。
 
…で、いつものやりとりの結果、

抗がん剤の投与は、9月の血液検査とCTの結果を見て、
判断することになりました。
 
数値が上がってくるということは、
病巣の転移も予想され、転移はその臓器を蝕む恐れがあるのですが、
ボクの体調や血液データと考え合わせ
…現段階で、そういう判断になったということです。
 
以前も書きましたが、治癒への完璧な道筋がない以上、
その判断が是か非か…を決める
わかりやすく正しい答えはないので、
今日の時点での結果をどう捉えるかは難しいのですが…
 
赤点の通信簿を受け取り、合格点に向けてのプランがなければ、
頑張りようがないじゃないか。
 
確かにそうですし…
 
また、抗がん剤の投与を、そのプランと信じ、
とにかく、投薬だ…骨髄が壊れるまで 
投薬だ… という判断をするべきではないのか。
 
そういう方もいるかもしれませんが…
前者に悲観したり、安易に後者を選択しない
そういうのが自分ということでしかありません。
 
ということで、日常の体調管理を整え、
なにか異常があれば、いつでも外来を訪ねる
という約束をして、診察室をでました。
 
わが主治医が、マスクしているし、
載せてもよいというので…お写真掲載します(初登場)


ちなみに、マスクを外されて素顔は、
現代医学に関わる医者さんというより、
明治の文豪か、学者さんといった風貌です。
 
病院の外に出ると…どっと疲れた感じですが、
自分の体が思いのほかがんばっていることと、
すぐに抗がん剤を入れなくて済んだことへの、
安心感が少し遅れて心を埋めてゆく感じでもありました。
 
思えば、再発してもうすぐ2年です。
 
13回の抗がん剤の投与を経て、
いま、こうしています。
 
いま、こうできていることに感謝だなあ~と思います。
 
空を見上げると、
梅雨曇りの中に青空が覗いて、陽がさしています。
 


うーん。
一昨日も昨日も…黒い雲だらけで、
いまも、この少しの青空以外は
ぜんぶ梅雨の曇、このわずかな青空が嬉しいなあ。
 
なんて…こういう時は、少し感傷的(笑)になるものです。
 
電源を切っていた携帯をONにすると、
着てます 着てます … 

「検査結果はどうでした?」

というメールの数々…ありがたいことです。 
 と同時に、やはりこの場で、
心弱気自分をさらけ出すのは控えよう…と思いました。
 
どうにも、こらえきれなくなった時以外は…。
そんな日は来ないと信じていますが。
 

大人になっても、通信簿

投稿日時:2009/06/12(金) 22:07

来週、3ヶ月ぶりに検査です。
 
どんな結果でも、受け止める自信があるようで…ない。
 
このあたりは、人の持つ弱さ…と客観視することで、納得させる。
 
薬さえ入らなければ、元気であり、元気であることは当たり前になり、
そういう時間が長ければ長いほど…検査は恐い。
 
その都度、現実に引き戻されるというより、
自分の強さを改めて引き出す作業が、難しい。
 
もう、開放してくれ…と思う。
 
楽しむとはいかないまでも、
 
なんでも来なさい…という開き直りとまではいかないにしろ、
 
出来ればもう少し…揺れない心は持っていたい。
 
「大丈夫ですか?」「元気ですか?」
 
こういわれる度に、揺れる自分が情けない。
 
「大丈夫だよ」「元気だよ」としか応えられないことが、
…困るというか、申し訳ない。
 
 
 
ペプチドワクチン療法や樹状細胞療法も、
 
結局は、決め手ではないことも分かったし、
 
その意味では、明るい未来を連想して頂く、返事が出来ないことが
申し訳ない。
 
申し訳ない…なんて、考える必要はないんですよ。
 
そういわれることが、申し訳ない。
 
 
出来れば、「もう、だいじょうぶ」と言いたい。
 
 
…という 愚痴を書く。
 
 
ある人は、あるときに、
 
物事の理のひとつとして、
 
「情けは人のためならず」
 
といった。
 
突き詰めれば、そうなのだろうと思う。
 
人生、最後はひとりだから。
 
でも、この訓示の本質は、情けの前に…
「いらぬ」という文字がつくのだろう。
 
ボクに、限れば、
 
情けのありがたさを、病気を通じて実感した。
 
頂いた、情けを返さねば…という気持ちは、
生きるエネルギーにもなった。
 
 
 
大げさに言えば、生きていてよかったと思える出来事がいくつもあった。
 
今もある。 

幸せなことだと思う。恵まれたことだと思う。
 
ここは、ほんとうにそう思う。
 
それは、ボクの存在が云々ではなく、ボクの周囲の人たちが素晴らしいのです。
 
 
◆◆◆
 
紋谷さん

 ●●です。
 大変ご無沙汰しています。

そして、昨年秋にはメールをいただいたまま
お返事もせず大変失礼しました。
困っている人と助けるのは●●家の勤めであると
亡き祖父の教えを守っただけです。
 
~中略~

紋谷さんのブログが更新されているのを拝見するたび、
心の中で拳を握りしめていました。
 その一方で、遊ぶことにも真剣になろうということで、
 紋谷好きも大好きなロードバイクを昨年から本格的に取り組みました。

今年からレースにも本格参戦するようになり、
昨日はMt.富士ヒルクライムにも出場してきました。
4月はツールド草津、5月は佐渡ロングライドで
雨のなか泣きながら210キロを漕いできました。

8月には乗鞍のヒルクライムを控え 練習時間を
どうやって繰り出すかが目下の悩みです。
 
ジロやツールを見るのも大好きなので、
こちらのトークは盛り上がりそうですね。
それではいつかお会いできますこと楽しみにしています。
 
◆◆◆
 
こういう、メールをくれる、その友人が素晴らしいと思うのです。
 
何気ない文章に見えるが、
 
よく見ると、随所に大人の配慮がまぶされている。
 
がんばれの ひと言より、何倍も嬉しい。
 
会いたいなあ~と思わせてくれる文章であって、

生きる力を引き出してくれる。
 

…ということで、たかが検査であります。
 
検査は、単なる通信簿。
 
ビビッていてはいられない。
 
それを受けて、どうするか…
 
もらった赤点をリカバーする、前向きな対処法は、
なにもないかもしれないが、
 
まずは、いやおうもなく頂く、落第点をどう受け止めるか…
そういうことが大切なんだと、思え、思うのだ、思わなければ。
 
そこが、大人の通信簿への回答…いや解答なのだ。
 
 
好まない赤点を頂くことになりましょうが…
来週は、検査結果の報告をします。
 
 
※今回は、「観るべきは、こんな韓国映画」の予定でしたが(笑)、
気分がこんなんでしたので、心境を吐露する文章にしてしまいました。
 
愚痴は、聞く側の心情を考えれば、まったくのご迷惑。
 
この手の押し付け話しは、あまり、書かないことに決めていたのですが、
まあ、たまには、よかろうと…
回りの素敵な皆さん、広い心で、ご勘弁ください。


 
 

平和の国

投稿日時:2009/06/03(水) 09:57

また、世界平和ランキングが発表された…
日本は昨年から2ランク下がって「第7位」。
G8(主要国)の中ではトップ。

ちなみに、1位はニュージーランド。
以下…デンマーク、ノルウェイ、アイスランド、
オーストリア、スウェーデンと続く。
 
ニュージーランド以外は北欧国が独占する。
対象は、144カ国。
アジアでは韓国33位、中国74位であります。
 
北朝鮮は131位。それより低いのが
イスラエル141位や、
アフガニスタン143位、
最下位は、またまたイラク。
3年連続らしい。
 
下位には、中東、アフリカ、旧ソ連…が名を連ねる。
なんでもランキングするのが好きな
イギリス人がいくつかの指標に照らし
発表しているこのランキング。
 
指標の中の、「近隣諸国との緊張度合い」がなければ、
平和の評価はもっと上にいるというのも、
なんだかなあ…とも思うし、
要するに島国的な「ことなかれ日和見国家」
だからと言われれば、
それはそうだとも思うのだが、
 
日本より上位の国は そのすべてが、
人口1000万人以下。(アイスランドは32万人)
日本は1億2000万人だから、これだけ人がいて、
先進国で、平和と言うのはすごいことだと思う。
 
昨日のこと、
 
有楽町を歩いていた。…マリオンあたり。
携帯のメールを眺めながら…数寄屋橋交差点の方へ… 
すると
 
「ちょと ちょっと」 と呼び止められた。
 
振り返ると、お巡りさんが追いかけてきた。
 
「携帯…見ながら…どちらか お探しですか?」
 
「…はあ??」
 
「いやあ…どちらかお探しかなあ…と思って」
 
「はい?…別に…歩いているだけですが」
 
「…カバンの中味を見せていただいてもよろしいですかね?」
 
…不審者と思われているのか…僕が…そうか…(笑)
 
 
「…ボクって、そんなに不審人物に見えますか?」
 
「いや、いや、ほら 最近ぶっそうでしょ」
 
物腰も柔らかだし、顔も笑顔なのだが…目が笑ってない。
 
「でも、わざわざ、追っかけてきて、声をかけるというのは
   …なんですか?…僕はそんなにヘンですか?」
 
「いや、いや…」
 
そういいながら、カバンを調べ始める…有無を言わさない流れ…
 
…ヘンなんだ(笑)。
 
 
「普通のサラリーマンの風体なら…声なんてかけないでしょう?」
 
「最近は、普通のサラリーマンに見えて…
   ね…ほらいろいろあるから…」
 
…なるほど、答えになっていない。 
   では、少し、いじってあげましょう…
 
「はじめてだなあ…道端でお巡りさんに職質されるの…
   税関ではよくあるんだけど」
 
「えっ!?…税関?…なんかしたの?」
 
「いやいや、なんか、よく見咎められて、
   荷物を開けさせられるんですよ」
 
「…ふーん…変なもの持ってないよねえ」
 
「持っているように、見えますか?」
 
「ちょっといいですか?」 

身体検査を始める……からだ全体をパタパタと…
 
「やっぱり、不審者に見えたんだ。…交番から見ていて、
   ピン!ってきたんでしょ」
 
「…いやいや ほんとそんなんじゃないから… 
   えーとお財布も見せてもらっていいかなあ…?
   あれ?これはどこの紙幣?…見たことないなあ」
 
「これは、インドシナ占領してた時代に、
   日本が発行した現地の通貨…」
 
「…ふーん?…どうしてこんなもの持ってるの?」
 
「お守りですよ…以前、向こうのマッサージの人にいただいたの、
   病気がよくなりますように…って」
 
「…なんか身分証あるかなあ?」
 
保険証を見せ…やっと開放される感じに。
 
「お巡りさん 写真撮っちゃうよ」
 
「ダメですよ…」


 
「善良な一般市民を、不審者扱いしちゃったんだから…
   拒否はできないですよ」
 
「ダメダメ、最近はすぐHPとかに上げるから…
   パシっ!…あっ!ダメダメ」
 
もう1枚パシっ!!


 
「じゃあ…行きますね…ご協力感謝しました…
   って言ってください」
 
「感謝します」
 
こういうお巡りさんが、治安を守っている…
だから日本は平和の国なんだろう。
 
しかし、ボクはそんなにヘンな奴に見えるのか?
どうなのか?
 
どこにでもいるオッサンに見られたくはないが、
不審者に見えるというのはいかがなものか。
 
あちらを立てれば、こちらは立たないのか?
 
これは、仮に、ボクが誰かと歩いていたとすると、
ボクのせいで、その誰かも、ちょっとヘン…
と色眼鏡で見られるということなのか?
 
ボクは北○○なのか? 
世界平和の指数的には、マイナス要因なのか?

実は、ボクと一緒にいて、なんだか恥ずかしい思いをした人が、
回りにいたりするのだろうか?
 
たぶん、今さら、直せることと、そうでないことがありますが、
この際、ご意見 ご要望があれば、聞こうじゃないか。 
 
あまりに迷惑をかけているなら…
少しぐらいは直してもいいかなあ…と思っています。
 
皆さんの平和のために。

 
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