紋谷のソコヂカラ
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僕の飼い主と帰省
投稿日時:2010/08/17(火) 09:15暑い 暑い …こんなことならプーヤンパパ(※)の家でクーラーのそばで寝ていたかった。
飼い主がお盆の帰省に帰ると言うので、付き合ってやったのだが、こんなに蒸し暑いとは… 参った。
飼い主の故郷は、静岡のなんちゃらという田舎の町だ。まあ…よくも と思うが、回りは茶畑と田んぼと川と山と …またまた茶畑しかない。
飼い主が言うには「年越しは帰らずとも、盆には帰れ 」と親に言われ続け、お盆は、田舎で過ごすことが当たり前になっちまったらしい。
とはいうものの、それほどのこともなく、東海道線から新幹線に乗り継いでも、東名高速を車で帰っても…たかだか3時間の距離である。ボクも小さい頃は、ミルキー(※)と一緒に車に乗って、飼い主の帰省に付き合った。
ここ、最近は飼い主の事情で、電車で帰ることばかりで、ボクやミルキーは、おいてけぼり。
久しぶりのドライブでもあります。ミルキーはプーヤン宅で涼んでいる。
…まあ、こうまで暑いと、そっちの方が、うらやましい。
都会と違いコンクリートの照り返しがないのが、田舎のよいところではあるものの、それでも。なんなんだこの蒸し暑さは。
着いた夜は、「お盆の行事」とやらを観に出かけた。…といっても飼い主の家の目と鼻の先…ボクは初めて観る
なんだなんだと待っていると
「いっちゃ よれよれ~」なんて掛け声をかけながら提灯の一段が近づいてくる。
飼い主が言うには「これは子供念仏…通称“かさんぼこ”って言うんだよ。村ごとに子供たちが、初盆の家を訪ねる行事なんだ」
なるほど、よく見れば、みんな子供である。
上から下まで真っ白で、麦わら帽子をかぶり…リヤカーに大太鼓と小太鼓を積んで囃しながら向かってくる。先頭には、大きな番傘に赤い布を巻きつけ…
ああ、これが“かさんぼこ”という奴やね。
「そもそも遠州浜松のお~ 大念仏の始まりわぁ~元亀三年申の年い~頃は 五月の下旬なりい~家康公と信玄とぉ~三方が原にて戦してぇ~…」
突然、飼い主が唄い始めた。
「覚えてるもんだろ。こういう歴史絵巻なんかの唄を覚えてな。初盆のお宅で一列に並んで唄うんだよ。唄の最後は、だいたい“往住安楽 南無阿弥陀”で、終わるんだよ。だから歴史絵巻といっても、死者への弔いの唄だね。」
確かに、一行は、松明の焚かれた家の縁側に勢ぞろいして、唄を歌い始めた。??…あれっ?また違う唄だ。
「亡くなった方が子供だったり親だったりしても違うしリクエストなんかもあるからね。十曲くらい覚えてるよ」
ふーん。 ん?今度は 大勢だぞ。しかも大人…みんな衣装着てるし、銅鑼まであるぞ。
「こっちは 大念仏。ほら、さっきの唄の歌詞にもあっただろ。これは天竜地方の伝統芸能で、わざわざ呼んできてもらうのさ」
へ~。ボクが死んだら飼い主はどうすんだろ。浄土なんとかとか宗教とか入ってないから。関係ないのかなぁ。なんか踊ってくれたらいいなあ。
翌日は、飼い主と2人で海へ。やったあ 海大好き…もうどんどん飛び込むぞ。
…あれ? 波高いぞ。台風の影響って、ひええ~
…もう ボールを うっ …投げ …ないで …塩水が口の中に …うっ …だから 投げないで投げると 走って…うっ しま…う
ボクの…悲しい…うっ…さが…もうへろへろ …みなさん聞いてください。
飼い主が海に連れてきたわけ…その魂胆はボクを洗濯しようってことなんです。日ごろ、洗わないから、こういう機会に。
ひどいでしょ。…でも、海大好きなボク。
涼しくなったのもつかの間、夜はまた蒸し蒸し、昼間の疲れもあって、ボクはもうへろへろです。
翌日は、飼い主の幼馴染の家にここにはボクと同じ黒いレトリーバーのメスがいます。
ボクが8歳で 彼女は4歳…人間の歳に直すと…うーん人間の歳に直すって意味ないよねいつも思うけどまあとにかく、ボクには子供すぎてパスですわ。
まとわりつくのが面倒くさい。飼い主は、なんだか幼馴染の子供の夏休みの宿題を見ている。
「日本の一番西の島は?…ふん 与那国島じゃん日本の一番南の島? …そんなの波照間に決まってるじゃん。…ん?違う 沖の鳥島…はあ?…ああ、無人島ありえね。
あれ?そうなると…南鳥島じゃないのか?えっ、そうか200海里の話ね。なるほど…中学生…わかりにくい~」
とかなんとかぶつぶつ言っているけど大丈夫かな。しばらくして幼馴染と通った小学校にみんなで行くことに。
途中、かぶと虫を採るらしい。まさに、夏休みっぽいね。
ぽいけど 暑い。ボクには辛い。かぶと虫も小学校もどうでもいい。
ちなみに、飼い主は「電動車(シニアカー)に乗っている。倉庫から埃まみれを引っ張り出してきた。
「おおっ!最高時速6Kmだぞ。いいねえ。快適 快適♪」
あんたはいいけどこっちは辛い。かくして大人2人(ひとりはシニアカー)子供3人と黒いラブ2頭の珍妙な行列が田舎を行進することに。
畑仕事のおばあちゃんとか近所のかあちゃんが、なんだか変な目で見ているぞ。
しかし、気にしない、この飼い主はそういうことは無頓着。
こんにちは~なんて言っている。
かぶと虫も無事に採れて、
帰るときボクのリードを外してくれたので、田んぼを越えてお散歩してみた。
水路があった。!もう我慢できないので飛び込んで泳いでしまった。
ああ、気持ちいい~こういうことは田舎ならでは、探しにきた飼い主が笑っていた。
最後の晩は 花火を観に出かけた。延々と続く田んぼの先の大きな川の縁で上げるらしい。これまた、へろへろになった。
「田舎の花火 下から見るか 上から見るか」
なんだかわけわかんないことを言っている飼い主。
飼い主のお母さんとその友達らしきおばさんも一緒でしたが、途中で別れてボクと飼い主の二人で観る。
「この田舎のしょぼさが ボクは好きだな。何十万発とかさ 何尺玉だとかさそういう大きさや数じゃないんだよね。都会のはさ。もう人がうざくてなにしに来たのかわかんなくなるからなあ。」
そういうものか。それでも、この町中の人が観ているらしく、けっこうな人出である。
「隣の市の花火は 全国的にもその規模で有名な花火大会だったんだけど、不況で去年から中止だと。小規模でも継続する、ちょっとづつでもボランチィアでも、頑張って毎年上げるそいういうことが大切なんだよな」
また、この飼い主はわかった風なひとりごち。地道にこつこつ、継続する…
が苦手なのはあんたじゃないか。
そして、今朝飼い主の渋滞は嫌いの一言で朝5時に自宅に戻ることになり、家に戻ってきました。
…ん?…こっちはこっちでまた暑いじゃないか!
なに!36℃!! ありえねえ。
海飛び込みたい
川泳ぎたい
はあ~ そんなボクの旅日記。
※「プーヤンパパ」:神奈川県随一の犬好きと飼い主が言うペットシッターさん。おまえら愛犬をどこの馬の骨には預けられねえ~とか、なんとか言っていつもお世話になっている。
※「ミルキー」:飼い主の初めての飼い犬。メスのシェルティー。もうおばあちゃんで、目も耳もあまり聴こえない。どうもボケもキテいるらしい。でも、飼い主が来るとわかるようで元気になる…とプーヤンさんが言っていた。そういうところが飼い主はたまらないらしく。たまに泣いている。
女優!
投稿日時:2010/08/06(金) 00:43
美人は3割手間がかかるらしい。口説く側も、3割増しで努力しないといけないことになっている。
美人本人に言わせると 維持するのが大変でやはり3割くらいは、時間やお金やお手間がかかってまあ大変…寄ってくる男も3割増しで、これまた手間がかかるらしい。
なにをもって美人とするかは、趣味の分かれるところ …ではなく、やはり、美人は美人。好き嫌いは別にして、どうにもならない。
伊坂幸太郎の新作「バイ バイ ブラックバード 」に出てくる女優曰く、媚へつらいすり寄ってくるかわざと意識していない風を装うか…こんな男しかいない…
辟易と言っているが、美人というのは兵器に近いそうであるというだけでまずは身構えてしまうのは仕方がない。
韓国ドラマ「IRIS」のキャンペーンでテヒが日本のテレビに生で登場した。論客イケメンの国際弁護士がその傍らに立つがいつものクールな立ち居振る舞いはどこにやら、まったく落ち着かない
挙句に「あなたが好きです」みたいな韓国語を喋り 伝わらず同様にゲストだったビョンホンに「日本語かと思った」と揶揄(本心でしょうが)されてしまった。格好悪い…が仕方ない
テヒはそこにいるだけで兵器なのですから。
しかし、「IRIS」はいただけない。
あまりにいただけないので、悲しさを通り越し、怒りを感じる(笑)原因は 日韓双方にある。
日本側の問題は①本来の1話分の放映時間をCFの尺分カットしていること②黒木メイサ
韓国側の問題は①脚本がダメダメであるということ。
「IRIS」なんて観ていないという人も多いので詳しくは省きますが、テヒの魅力すら感じさせない
このドラマの臨場感のなさはもう 特筆もので、これをして韓国ドラマを誤解されてしまうのはとても辛いということだけ言いたい。
そして、もし「なんだ、この程度??韓国ドラマってやっぱりまだまだね」
なんて思っている人がいるのでしたら、本当に面白い韓国ドラマを1本だけ紹介したいと思う。
そもそも観てもいない「IRIS」を取り上げたことを反省しています。(正確にはテヒという女優を紹介したのですが)
やはり、自分の目で見て、ほんとうによいと思えるものをちゃんとお勧めしなければならないと改めて思いました。
「ファンタスティック カップル」 2006 韓国MBC放映 全16話
この年の韓国の演技大賞で4冠を獲得した作品です。日本でもBSジャパンやKNTVはもちろん、民放でも昼の枠で放送されました。
韓国の友人に前々から薦められていたのですが、観る術がなく機会もなく、放映からだいぶん経ち、1WEEKレンタル</a>の安価版でやっと観る事ができました。※すでにTSTAYAでもレンタルができます。
どう話せば、この魅力が伝わるか正直 わかりません。
小学生からエンターテイメントに浸かって生きてきた僕のような人間は、功もあれば、罪もあります。
罪というのは、あまりに観すぎてしまっているために、小説でも映画でもドラマでも、大概の事には心を動かされないという罪です。
たとえば 泣けない 笑えない。面白いとは感じるのですが泣いたり笑ったりまで行く前に心が止めてしまうのです。
それほどものでもなかろうと…。そんな僕が、ほんとうに久しぶりにボロボロと泣いてしまいました。
ゲラゲラと笑い、喉が痛くなりました。
その原因が主演のハン・イェスルの存在と演技です。
もちろん脚本や台詞が秀逸であるのですが、ちなみにこのドラマ、お金はかかっていませんおそらく「IRIS」の十分の一程度の製作費でしょう。
韓国ドラマお得意の海外ロケもなく田舎町、南海(ナメ)ですべてのシーン(たぶん)が製作されています。
カテゴリーはコメディーですが、前半と最終話し付近では同じドラマ?と思うほど様相が変わります。
このギャップは 前半からの布石が観る側に相当深く根付くのでそのギャップともいえ、ここが僕の 涙の理由でもあるのですが…
イェスルの美人度は相当なものなのですが、はじめ観た印象は「タイプじゃないな」でした(笑)
それが、中盤に差し掛かるにつれ、「おお、もう あなたのためなら何でもするぞ、このやろう!」に変わってゆきます。
「ファンタステック・カップル」はファンの間では通称“ファンカ”と呼ばれています。
細かいあらすじやなんかは、書きません。興味があればオフィシャルやファンのサイトを観てください。
ただ、3割どころではなく軽く10倍、手間がかかる大富豪で高飛車の極みな主人公が、性格はそのままに、記憶喪失になり、超貧乏な家庭で暮すことになる…そんな話しです。
観て欲しい個所は、彼女のせりふ回し…と記憶がなく不安なのに、態度が女王さまもっというと 本音でしか喋らないおもねらない本質的な優しさを感じさせるその振る舞いです。韓国ドラマは、あまりにはまり込み、観終わっても放心状態になることを「廃人」と言いますが、このファンカは間違いなく廃人養成ドラマです。
僕に限らず「時間は大切」無駄なものに使えません。
映画などは2時間観てつまらないとお金返せ …というか時間を返せと言いたい。
特に、韓国ドラマは話数が長いので、半端なものはお勧めできません(まあつまらなければ止めればよいのですが)
それでも、話に乗るのに何話分かは観ないと良いのか悪いのか判断がつきませんから、結果…つまらないでは困ります。
実際、このファンカも3話まではどんな印象でも観てくださいそして、5話までいけばもう止められません。
あと、観終わるとマッコリが呑みたくなりジャージャー麺が食べたくなります。これは保障します。
また余談ですが、これを観てイエスル ファンになったら「いかさま師 タチャ」を次にお勧めします。さらに美しくなって画面すべてを持って行ってしまう存在感のイエスルに会えます。
タチャは「オールイン」をかなり意識してつくられていますが、 最近の分だけスタイリッシュですし、シナリオが抜群に面白いです。
今回は夏休み お暇なら観てよねお暇でなくても観てよね企画でした。
もんやヶ村の平和…
投稿日時:2010/07/14(水) 12:45この村では…
男たちは狩りにでかけ
女たちは畑仕事をして留守を守る。
村の平和は受け継がれてきた掟と
村人自身による自浄努力でなりたっている。
貧しいながらも慎ましく平和な村。
そこに悪童が生まれる。
祟り神の差し向けた悪魔の子。
成長するとともにしたい放題。
畑を荒らし、人の家に盗みに入り、火をつける。
喧嘩をしては村人を脅し、しまいには徒党を組んで、
村を自分のものにしようと企む。
「ぐふぁぐふぁ!!この村は俺たちのもんじゃ。
金目のモノと女どもを差し出せえ!!」
「悪童!オマエという奴は!
育ててもらった恩を忘れたか!」
「恩だと?
ぐふぁぐふぁ!!そんなものかけらもないわ!
がたがた言うとたたっ切るぞ!」
ズバッ!!
~きゃ~あああ あなた~
オギャぁ オギャぁ~
もう勘弁ならんと村人も黙ってはいない。
おらが村を守らんと悪童どもに戦いを挑む。
… さてこの村の平和は どうなるのか 乞うご期待!!
この村でのこんな出来事は 人間の体では毎日起っている。
骨髄でつくられる赤血球は、血液中に流れ出て、
肺で受け取った酸素を体内に運び
不要となった二酸化炭素を運び出す
生活の基本を司る女たち。
他にも、血管壁に傷がついたり出血した時に、
傷口をふさぎ止血してくれる娘もいて、
これが血小板。
かたや男たちは、体内に侵入した細菌や異物(癌細胞)に
対抗し病気の進行を抑制する。
そして、この血球ファミリーの結束とやる気が
体を悪童から守っている。
だから健康な体は、毎日この悪童たちとの
戦いに勝利している。
もんやヶ村の平和を診ていただいた。
場所は原宿竹下通りど真ん中にある原宿クリニック。
2週間前に血液と尿を差し出していて、
今日はその結果を伺いにきた。
まず、驚いたのは僕の血液データが一冊のファイルで、
30ページにもわたり詳細に分析されていることでです。
しかも、イラスト図解入り。
アルファベットと数字のデータ報告に慣れている
僕にはまことに新鮮で、しかもよく分かる。
たとえば
「今回のあなたの赤血球」のページでは
正常~扁平~奇形~いが状など血球の形がイラスト化されていて、
もんやの赤血球は「楕円」のところにチェックがされている。
大 中 小 とある血球の大きさは 小。
染色性(トリパンブルーという染色液に浸す
→ 中味がスカスカだと染色できない
→機能を果たしていない
→逆に濃すぎると
→これも障害で脳卒中のような症状を起こす)は正色素性
なのだそうで、そういうことが一目で分かる。
白血球にもさまざまな種類があることがわかり、
自分の白血球はどの型のタイプが多いか、一目瞭然。
異型リンパや骨髄球、後骨髄球などはそれ自体が
たとえ1%でも存在すると
大変なことらしく幸いにしてなかった。
血球のみならず肝臓機能、肝炎ウイルスの検査結果
腎臓に関する血液検査
脂質の代謝や
もちろん腫瘍マーカーまで、
どうしてここまで必要かと言えば
答えは簡単 …
「そもそも、もんやヶ村は悪童に立ち向かう
“基礎能力”があるか?」
ここを診てもらっているのであります。
血球ファミリーの体力があるか否かはもちろん、
血液の量の調節や解毒、代謝機能まで管轄する
肝臓さま(村の長老)の状態、
体内の老廃物をろ過し尿をつくる
腎臓さま(おばあたち)の状態
…悪童どもを蹴散らすにはこういう
村全体の機能が正常であることが重要なのです。
ちなみに、もんやの村の長老は「しわしわ型」だそうで
おばあたちは「くたびれモード」と診断されました。
体液のバランスは悪くない→芯は丈夫
糖尿病などの疑いもなければ
脂質も善玉→ 血液もよく巡り、
ゴミ捨て能力も高い
ということも分かり、
村としては十分に基礎能力がある
ということが分かりました。
これは以前から疑問でした
「癌マーカーは相当に高いのに、
自覚症状がまだ出ていないのは…なぜ?」
という疑問にも応えてくれていて、
代謝や体力、血球や栄養、肝機能や腎機能など、
そもそもの基本的な体の機能が、
もんやは強くできている そうなのです。
ありがとう 母さん なのです。
組織学的な悪性度は
癌の進行には関係ないということです。
よかった。
ここで挫折するようなら
つまり守る価値のない村もしくは、
そもそも「悪童に滅ぼされる宿命を持った村」
ということにもなりかねない。
そして、いよいよ本丸…リンパ球。
もんやの免疫機能は、どれくらいの
「やる気があるのか?」という話しです。
リンパ球と一口にいっても、
細胞それぞれの役割はさまざまで、
たとえばB細胞(抗体兵器)は病原体の侵入を防いだり
病原体を破壊する助けをしたりするのですが、
その成分をもっと詳しく見れば、
「粘膜を感染から防御する局所免疫のA君」もいれば、
「防衛ラインを補体すC4君」なんてのもいて、
相対的な彼らの量や質が重要であったり、
攻めを司るT細胞にしても、
「癌を見分ける力を持つ“スーパーT”」の数が重要であったり、
病原体や不要細胞をバクバク食べる
NK(ナチュラルキラー)細胞が
どれだけ活性しているかが重要であったり
と かなり複雑です。
結論だけ言うと
もんやのNK細胞はけっこうある
→ 戦う戦力はある
しかし、Tリンパ球が少ないため
「見分けるチカラ」が弱いのだそうであります。
まあ、平たく言えば、中途半端に見分けている
雑!
やる気がない!
…そういうこと。
いくら、そもそもの村の機能が健全で
悪童軍団を退治できる村の若い衆も揃っているのに
「悪童が来たぞ!!」
「そこにいるぞ!!」
という見張りが怠けている
かなり平たく言うと
これがもんやの村の実情なのです。
…ということで、
もんやの村では長老の家で毎晩
話し合いが続きました。
「どうすんべ」
「見張り役ったって、悪童のやつら、
見た目はオレ達とかわんね…
いつの間にか近くにいるんだわ」
「若い衆も 相手が分かんないから疲れてきてるべ」
「そうだべそうだべ」
「いっそ、誰か助っ人を呼んでみちゃどうだろ」
「そいつはいい考えだべ そうすべそうすべ」
ということで、新しい免疫療法を始めることになりました。
今回の主目的は
「自分のリンパ球のやる気や能力を活性させるために
他人のリンパ球を注入する」ということです。
自身のリンパ球を取り出し、そこに抗体を認識させ、
体内に戻すという免疫療法に関しては、
以前、お話したと思いますが、
今回は、他人のリンパ球に
「僕の癌を認識させるマーカーをつけて」
体内に入れるというやり方になると思います。
順番としては、そもそもそんなに多くない
もんやのリンパの数をまず増やす
→ そこでの状態を見て
→ マーカーをつけたあらたなリンパ球を送り込む
という段取りです。
自身のリンパ球を信用していないわけではないのですが、
そもそも、もんやの癌は、僕自身が持つ
「抗がん免疫力(監視機能)…
特に癌細胞を殺傷するリンパ球など」に打ち勝ち、
ここまで増殖しているわけですから、
僕自身になんらかの問題
(キラー活性を抑制あるいは妨害する因子)が
あるとすれば、いったん体内から出し、
教育して、また体内に戻しても
まあなんというか、
いじめられっこのトラウマは消えないというか、
負け犬は負け犬というか
そういうところは否めないわけで …
であるならば せめて、よいお手本を
身近に置いてみましょうと
いう風にも言えるわけなのです。
ただ、思うに
結局は 僕自身が日々つくりだしているリンパ
そのリンパの機能が活性している状態が続かないと
この治療も短期の回復をみました…
で終わってしまいます。
「勝ったのはおれたちではない…村人だ」と
助っ人にいわせるくらいでないと
意味はないのだと思います。
まあ とりあえず
たのむぞ三船
よろしく志村さん
という感じで
せっぱつまりながらも
他力本願ながらも
おらが村を立て直したい気持ちです。
また随時 ご報告させてください。
◆◆◆
私信
潔おにいちゃん ありがとうございます。
前提条件は悪くないようなので、
あとは体内の勝負 気持ちでのエールを送りながら臨みます。
経過をみまして落ち着きましたら伺わせてください。
楽しく呑みたいです。 もんや
男たちは狩りにでかけ
女たちは畑仕事をして留守を守る。
村の平和は受け継がれてきた掟と
村人自身による自浄努力でなりたっている。
貧しいながらも慎ましく平和な村。
そこに悪童が生まれる。
祟り神の差し向けた悪魔の子。
成長するとともにしたい放題。
畑を荒らし、人の家に盗みに入り、火をつける。
喧嘩をしては村人を脅し、しまいには徒党を組んで、
村を自分のものにしようと企む。
「ぐふぁぐふぁ!!この村は俺たちのもんじゃ。
金目のモノと女どもを差し出せえ!!」
「悪童!オマエという奴は!
育ててもらった恩を忘れたか!」
「恩だと?
ぐふぁぐふぁ!!そんなものかけらもないわ!
がたがた言うとたたっ切るぞ!」
ズバッ!!
~きゃ~あああ あなた~
オギャぁ オギャぁ~
もう勘弁ならんと村人も黙ってはいない。
おらが村を守らんと悪童どもに戦いを挑む。
… さてこの村の平和は どうなるのか 乞うご期待!!
この村でのこんな出来事は 人間の体では毎日起っている。
骨髄でつくられる赤血球は、血液中に流れ出て、
肺で受け取った酸素を体内に運び
不要となった二酸化炭素を運び出す
生活の基本を司る女たち。
他にも、血管壁に傷がついたり出血した時に、
傷口をふさぎ止血してくれる娘もいて、
これが血小板。
かたや男たちは、体内に侵入した細菌や異物(癌細胞)に
対抗し病気の進行を抑制する。
そして、この血球ファミリーの結束とやる気が
体を悪童から守っている。
だから健康な体は、毎日この悪童たちとの
戦いに勝利している。
もんやヶ村の平和を診ていただいた。
場所は原宿竹下通りど真ん中にある原宿クリニック。
2週間前に血液と尿を差し出していて、
今日はその結果を伺いにきた。
まず、驚いたのは僕の血液データが一冊のファイルで、
30ページにもわたり詳細に分析されていることでです。
しかも、イラスト図解入り。
アルファベットと数字のデータ報告に慣れている
僕にはまことに新鮮で、しかもよく分かる。
たとえば
「今回のあなたの赤血球」のページでは
正常~扁平~奇形~いが状など血球の形がイラスト化されていて、
もんやの赤血球は「楕円」のところにチェックがされている。
大 中 小 とある血球の大きさは 小。
染色性(トリパンブルーという染色液に浸す
→ 中味がスカスカだと染色できない
→機能を果たしていない
→逆に濃すぎると
→これも障害で脳卒中のような症状を起こす)は正色素性
なのだそうで、そういうことが一目で分かる。
白血球にもさまざまな種類があることがわかり、
自分の白血球はどの型のタイプが多いか、一目瞭然。
異型リンパや骨髄球、後骨髄球などはそれ自体が
たとえ1%でも存在すると
大変なことらしく幸いにしてなかった。
血球のみならず肝臓機能、肝炎ウイルスの検査結果
腎臓に関する血液検査
脂質の代謝や
もちろん腫瘍マーカーまで、
どうしてここまで必要かと言えば
答えは簡単 …
「そもそも、もんやヶ村は悪童に立ち向かう
“基礎能力”があるか?」
ここを診てもらっているのであります。
血球ファミリーの体力があるか否かはもちろん、
血液の量の調節や解毒、代謝機能まで管轄する
肝臓さま(村の長老)の状態、
体内の老廃物をろ過し尿をつくる
腎臓さま(おばあたち)の状態
…悪童どもを蹴散らすにはこういう
村全体の機能が正常であることが重要なのです。
ちなみに、もんやの村の長老は「しわしわ型」だそうで
おばあたちは「くたびれモード」と診断されました。
体液のバランスは悪くない→芯は丈夫
糖尿病などの疑いもなければ
脂質も善玉→ 血液もよく巡り、
ゴミ捨て能力も高い
ということも分かり、
村としては十分に基礎能力がある
ということが分かりました。
これは以前から疑問でした
「癌マーカーは相当に高いのに、
自覚症状がまだ出ていないのは…なぜ?」
という疑問にも応えてくれていて、
代謝や体力、血球や栄養、肝機能や腎機能など、
そもそもの基本的な体の機能が、
もんやは強くできている そうなのです。
ありがとう 母さん なのです。
組織学的な悪性度は
癌の進行には関係ないということです。
よかった。
ここで挫折するようなら
つまり守る価値のない村もしくは、
そもそも「悪童に滅ぼされる宿命を持った村」
ということにもなりかねない。
そして、いよいよ本丸…リンパ球。
もんやの免疫機能は、どれくらいの
「やる気があるのか?」という話しです。
リンパ球と一口にいっても、
細胞それぞれの役割はさまざまで、
たとえばB細胞(抗体兵器)は病原体の侵入を防いだり
病原体を破壊する助けをしたりするのですが、
その成分をもっと詳しく見れば、
「粘膜を感染から防御する局所免疫のA君」もいれば、
「防衛ラインを補体すC4君」なんてのもいて、
相対的な彼らの量や質が重要であったり、
攻めを司るT細胞にしても、
「癌を見分ける力を持つ“スーパーT”」の数が重要であったり、
病原体や不要細胞をバクバク食べる
NK(ナチュラルキラー)細胞が
どれだけ活性しているかが重要であったり
と かなり複雑です。
結論だけ言うと
もんやのNK細胞はけっこうある
→ 戦う戦力はある
しかし、Tリンパ球が少ないため
「見分けるチカラ」が弱いのだそうであります。
まあ、平たく言えば、中途半端に見分けている
雑!
やる気がない!
…そういうこと。
いくら、そもそもの村の機能が健全で
悪童軍団を退治できる村の若い衆も揃っているのに
「悪童が来たぞ!!」
「そこにいるぞ!!」
という見張りが怠けている
かなり平たく言うと
これがもんやの村の実情なのです。
…ということで、
もんやの村では長老の家で毎晩
話し合いが続きました。
「どうすんべ」
「見張り役ったって、悪童のやつら、
見た目はオレ達とかわんね…
いつの間にか近くにいるんだわ」
「若い衆も 相手が分かんないから疲れてきてるべ」
「そうだべそうだべ」
「いっそ、誰か助っ人を呼んでみちゃどうだろ」
「そいつはいい考えだべ そうすべそうすべ」
ということで、新しい免疫療法を始めることになりました。
今回の主目的は
「自分のリンパ球のやる気や能力を活性させるために
他人のリンパ球を注入する」ということです。
自身のリンパ球を取り出し、そこに抗体を認識させ、
体内に戻すという免疫療法に関しては、
以前、お話したと思いますが、
今回は、他人のリンパ球に
「僕の癌を認識させるマーカーをつけて」
体内に入れるというやり方になると思います。
順番としては、そもそもそんなに多くない
もんやのリンパの数をまず増やす
→ そこでの状態を見て
→ マーカーをつけたあらたなリンパ球を送り込む
という段取りです。
自身のリンパ球を信用していないわけではないのですが、
そもそも、もんやの癌は、僕自身が持つ
「抗がん免疫力(監視機能)…
特に癌細胞を殺傷するリンパ球など」に打ち勝ち、
ここまで増殖しているわけですから、
僕自身になんらかの問題
(キラー活性を抑制あるいは妨害する因子)が
あるとすれば、いったん体内から出し、
教育して、また体内に戻しても
まあなんというか、
いじめられっこのトラウマは消えないというか、
負け犬は負け犬というか
そういうところは否めないわけで …
であるならば せめて、よいお手本を
身近に置いてみましょうと
いう風にも言えるわけなのです。
ただ、思うに
結局は 僕自身が日々つくりだしているリンパ
そのリンパの機能が活性している状態が続かないと
この治療も短期の回復をみました…
で終わってしまいます。
「勝ったのはおれたちではない…村人だ」と
助っ人にいわせるくらいでないと
意味はないのだと思います。
まあ とりあえず
たのむぞ三船
よろしく志村さん
という感じで
せっぱつまりながらも
他力本願ながらも
おらが村を立て直したい気持ちです。
また随時 ご報告させてください。
◆◆◆
私信
潔おにいちゃん ありがとうございます。
前提条件は悪くないようなので、
あとは体内の勝負 気持ちでのエールを送りながら臨みます。
経過をみまして落ち着きましたら伺わせてください。
楽しく呑みたいです。 もんや
ご報告を ふたつ
投稿日時:2010/06/29(火) 01:05まず、検査結果のご報告です。
今回、主治医と確認したいと思っていたことは以下の3点
①昨年1年間でAFP値(腫瘍マーカー)200→1200まで上昇、
その後、年末の治療で6000まで下がった
(…しか下がらなかったが適切か)
昨年の上昇の度合いからみると
半年で、2,30000 くらいにはなっていると思われるが、
僕自身が感じる症状に大きなものはみられない。なぜか?
肺の腫瘍の進行度合いもあわせて、
そのあたりの因果関係を伺いたい。
②抗がん剤に関して
同様にNI(先進治療)を投与する手にこだわらず、
思い切ってはじめのクスリに戻してみるという選択はないのか?
明確なロジックはないが、そけい部の腫瘍に変化がないのは
やはり悪玉(癌マーカーの数値をあげるもと)は
肺の腫瘍と思われる、
そちらに効くということを考えれば
薬を戻すという選択も有効なのでは?
③「同種免疫療法(ミニ移植)」」という考えの
免疫療法を聴いた、エビデンスも出てきているらしい
このあたりの情報はご存じか?
→主治医のお応え
① ただいま現在のAFP値 1,5000
肺の腫瘍は3→4cm
新たにもうひとつ小さいものが増えた
確かに AFP値は高くなっているものの
腫瘍は肺全体からみればまだ小さい、
今の段階で体の異常を感じるほどではないのだと思われる。
数値にリンクして大きくなるとはいえ、
そのリンクの度合いはさまざま、
少しの腫瘍で大きく悪さをするものもあれば、
そうでないものもある、
今後はなんともいえないが、
現段階では症状を引き起こすことに
直接関係していないということに思う。
② なんともいえない。
もんやさんの場合は、もう現状の医学では
「未知の領域」まで来ていますから、
なににしろ絶対はない。
③ 知らない。
チャレンジしてみるのはよいことなのでは。
このような感じでした。
病気の進行は、ある意味予想の範囲で、
それに対する対処方法は 僕が決めるしかない。
ということです。
③に関しては 専門の先生にお話を聴けることになり、
さっそく行ってまいります。
その上で新しい免疫療法が受けられるようなら
トライしてみるつもりです。
その後、抗がん剤(どのクスリにするかは未定です)を
投与しようかと思っています。
ということで、相変わらず、
よい話をお聞かせできずにすいません。
主治医をして未知の領域…でどう抗うか
考えながら進みます。
もうひとつご報告
2008年
前年からの治療を経て、いったん完治したものの、
またもや再発した病気と闘う もんやを
「応援」という形で このサイトを立ち上げていただきました。
その後の治療が先進医療の領域になること
併せて「免疫療法」を受けるという選択を
ご理解いただき、そこへの資金の援助を募らせていただくという
主旨でありました。
まことに身勝手なお願いにも関わらず
半年間で300万円に近いご支援を頂戴し、
1年間の治療に役立たせていただくことができました。
ほんとうにありがとうございました。
その半年は、実際無収入でありましたので、
皆様のご支援なくしては、満足な治療は望むことができず
いまこうして生きているのもみなさんのおかげと心から思っています。
ありがとうございました。
僕自身、治療を受けながら 感じていたことは
「元気でいることをブログを通じてメッセージする」
なにより「完治を勝ち得て、早くご報告したい」ここだけでした。
やはり、ご支援いただいた気持ちに応えるのは
「治りました」このひとこと
そして復活し恩返しすること と信じていました。
しかし、現状はさきほど書きましたように
完治するでもなく
すぐ死ぬわけでもなく
… 誤解を恐れずに言えば、
中途半端な期間が続いています。
その都度の、検査結果に一喜一憂しながら
気がつけば 2010年夏です。
治療自体も「完治」から「延命」にシフトし、
続けて抗がん剤を投与するという方法ではなくなり、
体内に入れたクスリの効果が切れれば、
日常生活も順調に出来るようになり、
仕事もポツポツと始めることができ、
みなさんに会う機会も格段に増えています。
そうした状況にも関わらず
相変わらずサイト上で「ご支援募ります」
という文言が記されているのは
おかしいことです。
これまた、誤解を恐れずに言うなら
この文言がある以上、
みなさんと本音で語れない自分がいます。
「 あんたは病人なんだから 」と
見られることはよいのです
その上でご心配いただくことも、うれしい話、
でも、日常生活を普通に行い
仕事も出来ているのに
このご支援の文言は おかしい。
なんだか、いつまでも甘えているようでもあり、
現実と乖離してもいます。
とっとと 元気印を打ち出したいのに
「治ってないので 報告もできない」
このねじれをこの際に直したい。
お礼をのべさせていただいた上で
外させていただきたいと思い
あえてご報告する次第です。
サイト上、発起人のみなさまの直接のメッセージの中にも
「ご支援をお願いする」文言がございますが、
こちらは、その気持を僕が忘れないという意味で、
原文ママ 残させていただきます ご容赦ください。
本来は、こういう話は 僕本人の口からではなく
事務局発信の事柄なのでしょうが、
「僕個人に対するご支援」へのお礼とご報告ですから
僕自身で言うことにします。
なにを大げさな…と思われる方もいらっしゃると思いますが、
ひとつのけじめとして ご容赦ください。
また、このご報告がいまさらになりましたのは、
特に他意はなく もんやの怠慢です。
重ねてごめんなさい。
「ご支援ありがとうございました」
この気持ちは これからもずっと持っています。
…こんな風に書きますと
「もんやは生きることを諦めたのか?」と思われてしまう
…
僅かに、そんな誤解を受ける気もしますので、
そうではないということを最後に。
サイトが立ち上がり 現在までの過程で
支援していただいた友人がふたり
ひとりは病気で もうひとりは交通事故で
他界しました。
交通事故で亡くなったのは、
僕の古い友人の息子さん まだ中学生です。
2年前に会ったときに、
「もんやのおじちゃん はい がんばって」
と五百円玉 一枚 手渡されました。
また、お父様 お母様を亡くされた方もいらっしゃいます。
ご本人が「癌を告知された」という方も
僕が知る限りでおふたりいらっしゃいます。
聞き及んでいるだけで、これだけですから、
実際はもっといろいろな事件が…
僕が中途半端に生きている最中に
ご支援いただいた方の身の上に
いろいろなことが起っているのだと思います
そういう風に思いをはせますと
自分自身に「甘えてるんじゃない!」
と更に活をいれなければと思うのです。
別に、実際、甘えているわけでもないのですが…
どちらかと言えば
「もんやは もう元気」としてしまおう
です。
背中にのぼりをたて、
そののぼりには
「もんや よろず相談 受付けます なんでもご用命を」と
ご支援いただいた全員に、押し売りしたい気分なのです。
だから 生きることを諦めているわけではありません。
ある人に言われました
「人生 ななめに まっすぐ 生きるのだ」
病気のせいでの中途半端は、ある意味幸せなこと、
よいではないか
中途半端の中にしか
感じられないことも多いと思っています。
包丁 お研ぎします
投稿日時:2010/06/13(日) 11:18ある日、ポストに1枚の紙が入っていた
…包丁 お研ぎします
移動営業スタイルらしく、
明日の土曜日にうちの目の前の公園の脇に
一日中 停まっているようだ。
では、と早速、翌日行ってみた。
ちなみに、僕は包丁は、ぺティーナイフ1本で
すべてを賄う男であります。
銀座のお店でも
愛用のぺティーちゃん1本しか使っていなかった。
オープンの際に
ヨーロッパのどこかのメーカーの
たいそうな包丁セットを頂いたが、触りもしなかった。
魚をさばくのも 肉を切るのも
野菜の皮も剥くのも、ぺティーちゃん。
そうなると、いちいち洗ったりすのが面倒では
…と思われそうですが、
それでも、コンパクトなぺティーちゃん、
なんのことはなしです。
なにより、小さいということは
使い勝手がよいということで、
大は小を…ではなくこと包丁に限れば
絶対に小が大に勝ります。
お試しあれ。
そうして、ぺティーちゃんを
始終酷使しているので、
当然、切れ味は落ちる。
たまに電動の包丁研ぎ機で磨いていた。
お店を閉じ、家でのつつましやかな料理の際も、
持ち帰ったぺティーちゃんしか使っていない。
しかし、使う頻度や量もさることながら、
自分への料理に、いちいち切れ味を気にしないので、
もう3年くらい、研ぐこともなかった。
よし、これはよい機会だ。
移動式のバンには、電動の研ぎマシンが3台設置してあり、
モノによってマシンを変えているようである。
いかにも、包丁をうまく研いでくれそうな、
人のよさそうなおっさん。
「案内の紙が入っていたので…」
というと、
「はい。こういうスタイルが効率がよいんで」という。
前日に撒いて、翌日、営業。
間を置かないというところも狙いなのだろう。
聞くと、1日30本くらい磨くそうである。
ちなみに僕のぺティーちゃんは 500円也
出刃や刺身包丁で1000円ていどの単価です。
◆◆◆1時間で出来るというので、
待つ間 このブログを書いている。◆◆◆
僕の住んでいる住宅街には、
季節ごとにいろいろな行商
(行商は古いですね 販売車ですか)
がやってくる。
冬は灯油の販売車。
去年までは2社が競合している様子でしたが、
今年からもう1社新規に参入してきた。
古株をAB、新規をCとしよう。
Aが面白いことをはじめた、
灯油を入れるポリをレンタルするのだ、タダで。
寒い日などは特にですが、
手持ちのポリでは心もとない
そんな気分になることがあり、そんな時に、
「もうひとつ入れておきますか?…ポリは無料でお貸ししますよ」
という。
そうしてそのポリには大きなシールが貼ってある。
A社のロゴのシールだ。
ここがミソでありまして、A社のシールを張ったポリを
BC社の販売車に差し出すことは、はばかられ
…必然、シールの貼ってないポリと併せて、
A社の販売車を待つことになるのだが、
灯油がなくなりそうであれば、
いちいち待っていられないのも事実で、
そこを見越して、新規C社は、
A社の巡回の時間の前にやってくる作戦に出た。
A社のシールが張ったポリが家の前に並んでいるのを、
見つけては、根こそぎさらってゆくのであります。
もう他社のシールが貼ってあろうがお構いなしに。
これに気付いたA社の販売員
(なかなか愛想のよいアンちゃん)は、
「くそー仁義もヘッタくれもないなあ!!」
と嘆いていた。
「ポリの色をなんというか もっとサイケにしてみれば 」
と提案してみた。
そんなこと言う前に
僕も仁義を守りA社の販売車だけを
待てばよいのだろうが、
残念ながら寒さは仁義に勝るのであります。
「レインボーカラーとかさ、C社もさ、
本音では、こ狡いことしているなあ…
て良心の呵責があるんだと思うよ。
そこに訴えるんだよ
あまりあからさまに、A社専用とかアピールするもの品がないじゃん。
…でも、ポリがさ、どこにもないレインボーカラーならさ。
灯油いれながら…考えると思うよ。
あっ…オレい狡い奴だ…て。」
「…なるほど かえって社長と相談してみます」
さて、今年の冬にはどうなっているか?
楽しみであります。
ほかにもこの季節には さお竹屋や来たり、
年中うろうろ(失礼)しているのが
廃品回収者 ほかに パン屋さんやお豆腐屋さん、
新鮮野菜の販売車もときたまやってくる。
銀座に通っていたころは、
氷屋さんや魚屋さんなんて販売車が
いつも決まった時間に決まったところに停まっていた。
7、8丁目あたりの風物といえば、
お餅の焼いた匂いと風鈴の音ですね。
呑んだ後、あの醤油の焦げた匂いはいけない。
なんともそそられるタイミングで刺激がやってくる。
おもわず立ち止まり 買おうかどうしようか 立ち止ませる。
匂いというものはすごい。
風鈴と言えば、“季”は、夏の梅雨のあとの夕方が
…定刻でありましょう。
少し遅くなり、夜のネオンにキラキラとした
風鈴というのも風情があるなあ
…というのは銀座で知った。
僕は銀座の風鈴売りのおじさんとは顔見知りで、
浅草のなに屋さんから仕入れてるだの、
もうこの道30年だの、
風鈴の種類と音の違い
よい音色の風鈴の見分け方なんてことを
なんとなく聞いていた。
そう思って聴き比べると
たしかに違って聞こえるから大したものだ。
そうやって、家に持ち帰って
ベランダに吊るしてみたりすると、
なんだかぜんぜん風情のない音だったりするのが不思議だ。
これはたとえばバリの風鈴。
竹とココナッツでできた優しい音のする
…あれです。
これも、ただいま現在 脇のベランダで
カラコロカラコロ鳴っているのですが、
どうもバリの風情とは程遠い。
はっきり言って、ただうるさいだけであります。
温泉宿の朝飯
お味噌汁があまりに美味しいので
「この味噌はどこで買えるのですが?」と聞くと
「売店にありますよ」となり、
買って帰って 自宅でつくると美味くない
…そういうことと同じなのでしょう。
音と言えば
僕はよい声の持ち主がうらやましい。
ほんと、声の良い人はそれだけで
3割は得をしていると思う。
仕事でもプライベートでも
良い声の持ち主はそれだけで魅力が増す。
同じ企画書でも
声の良い人にプレゼンされると
なんだかよい企画に思えてくる。
友人のコピーライターAさんは、
まことに渋くよい声の持ち主。
彼が、飲み屋のカウンターで友人と呑んでいたら
近くの女性に声をかけられ そんな縁で結婚された。
後日、奥さんに聞くと
「喋っている声があまりに素敵で、
わたしの方から声をかけたんです」
と言っていた。
うらやましい。
女性もよい声の持ち主は、男のほうから寄ってくる。
多少の性格やみてくれなどは
そのうち慣れたり飽きたりするものだが、
声は衰えない。
僕のように単純な男は特に声に弱い。
ごくたまに…ああ!
…その声はやばいと思わせる女性がいるので、
注意して生きなければならないと思う。
◆◆ 1時間たちました ◆◆◆
女性の声について
…もう少し 念入りに
しつこく書いてみたいのですが…
時間切れです。
「出来てますよ」…と、
人のよさそうなおじさん
ぺティーちゃんが復活しました。
こうなると、無性に
…なにかを切ってみたくなる。
よし、ダイエーに行こう。
※季節のせいで、ほんわかな話題が続きました。
もうすぐ「恐怖の検査」がありますので、
次回はCTと血液検査の結果、
併せて主治医との話しをご報告させてください。
梅雨に入ります ご自愛を。
…包丁 お研ぎします
移動営業スタイルらしく、
明日の土曜日にうちの目の前の公園の脇に
一日中 停まっているようだ。
では、と早速、翌日行ってみた。
ちなみに、僕は包丁は、ぺティーナイフ1本で
すべてを賄う男であります。
銀座のお店でも
愛用のぺティーちゃん1本しか使っていなかった。
オープンの際に
ヨーロッパのどこかのメーカーの
たいそうな包丁セットを頂いたが、触りもしなかった。
魚をさばくのも 肉を切るのも
野菜の皮も剥くのも、ぺティーちゃん。
そうなると、いちいち洗ったりすのが面倒では
…と思われそうですが、
それでも、コンパクトなぺティーちゃん、
なんのことはなしです。
なにより、小さいということは
使い勝手がよいということで、
大は小を…ではなくこと包丁に限れば
絶対に小が大に勝ります。
お試しあれ。
そうして、ぺティーちゃんを
始終酷使しているので、
当然、切れ味は落ちる。
たまに電動の包丁研ぎ機で磨いていた。
お店を閉じ、家でのつつましやかな料理の際も、
持ち帰ったぺティーちゃんしか使っていない。
しかし、使う頻度や量もさることながら、
自分への料理に、いちいち切れ味を気にしないので、
もう3年くらい、研ぐこともなかった。
よし、これはよい機会だ。
移動式のバンには、電動の研ぎマシンが3台設置してあり、
モノによってマシンを変えているようである。
いかにも、包丁をうまく研いでくれそうな、
人のよさそうなおっさん。
「案内の紙が入っていたので…」
というと、
「はい。こういうスタイルが効率がよいんで」という。
前日に撒いて、翌日、営業。
間を置かないというところも狙いなのだろう。
聞くと、1日30本くらい磨くそうである。
ちなみに僕のぺティーちゃんは 500円也
出刃や刺身包丁で1000円ていどの単価です。
◆◆◆1時間で出来るというので、
待つ間 このブログを書いている。◆◆◆
僕の住んでいる住宅街には、
季節ごとにいろいろな行商
(行商は古いですね 販売車ですか)
がやってくる。
冬は灯油の販売車。
去年までは2社が競合している様子でしたが、
今年からもう1社新規に参入してきた。
古株をAB、新規をCとしよう。
Aが面白いことをはじめた、
灯油を入れるポリをレンタルするのだ、タダで。
寒い日などは特にですが、
手持ちのポリでは心もとない
そんな気分になることがあり、そんな時に、
「もうひとつ入れておきますか?…ポリは無料でお貸ししますよ」
という。
そうしてそのポリには大きなシールが貼ってある。
A社のロゴのシールだ。
ここがミソでありまして、A社のシールを張ったポリを
BC社の販売車に差し出すことは、はばかられ
…必然、シールの貼ってないポリと併せて、
A社の販売車を待つことになるのだが、
灯油がなくなりそうであれば、
いちいち待っていられないのも事実で、
そこを見越して、新規C社は、
A社の巡回の時間の前にやってくる作戦に出た。
A社のシールが張ったポリが家の前に並んでいるのを、
見つけては、根こそぎさらってゆくのであります。
もう他社のシールが貼ってあろうがお構いなしに。
これに気付いたA社の販売員
(なかなか愛想のよいアンちゃん)は、
「くそー仁義もヘッタくれもないなあ!!」
と嘆いていた。
「ポリの色をなんというか もっとサイケにしてみれば 」
と提案してみた。
そんなこと言う前に
僕も仁義を守りA社の販売車だけを
待てばよいのだろうが、
残念ながら寒さは仁義に勝るのであります。
「レインボーカラーとかさ、C社もさ、
本音では、こ狡いことしているなあ…
て良心の呵責があるんだと思うよ。
そこに訴えるんだよ
あまりあからさまに、A社専用とかアピールするもの品がないじゃん。
…でも、ポリがさ、どこにもないレインボーカラーならさ。
灯油いれながら…考えると思うよ。
あっ…オレい狡い奴だ…て。」
「…なるほど かえって社長と相談してみます」
さて、今年の冬にはどうなっているか?
楽しみであります。
ほかにもこの季節には さお竹屋や来たり、
年中うろうろ(失礼)しているのが
廃品回収者 ほかに パン屋さんやお豆腐屋さん、
新鮮野菜の販売車もときたまやってくる。
銀座に通っていたころは、
氷屋さんや魚屋さんなんて販売車が
いつも決まった時間に決まったところに停まっていた。
7、8丁目あたりの風物といえば、
お餅の焼いた匂いと風鈴の音ですね。
呑んだ後、あの醤油の焦げた匂いはいけない。
なんともそそられるタイミングで刺激がやってくる。
おもわず立ち止まり 買おうかどうしようか 立ち止ませる。
匂いというものはすごい。
風鈴と言えば、“季”は、夏の梅雨のあとの夕方が
…定刻でありましょう。
少し遅くなり、夜のネオンにキラキラとした
風鈴というのも風情があるなあ
…というのは銀座で知った。
僕は銀座の風鈴売りのおじさんとは顔見知りで、
浅草のなに屋さんから仕入れてるだの、
もうこの道30年だの、
風鈴の種類と音の違い
よい音色の風鈴の見分け方なんてことを
なんとなく聞いていた。
そう思って聴き比べると
たしかに違って聞こえるから大したものだ。
そうやって、家に持ち帰って
ベランダに吊るしてみたりすると、
なんだかぜんぜん風情のない音だったりするのが不思議だ。
これはたとえばバリの風鈴。
竹とココナッツでできた優しい音のする
…あれです。
これも、ただいま現在 脇のベランダで
カラコロカラコロ鳴っているのですが、
どうもバリの風情とは程遠い。
はっきり言って、ただうるさいだけであります。
温泉宿の朝飯
お味噌汁があまりに美味しいので
「この味噌はどこで買えるのですが?」と聞くと
「売店にありますよ」となり、
買って帰って 自宅でつくると美味くない
…そういうことと同じなのでしょう。
音と言えば
僕はよい声の持ち主がうらやましい。
ほんと、声の良い人はそれだけで
3割は得をしていると思う。
仕事でもプライベートでも
良い声の持ち主はそれだけで魅力が増す。
同じ企画書でも
声の良い人にプレゼンされると
なんだかよい企画に思えてくる。
友人のコピーライターAさんは、
まことに渋くよい声の持ち主。
彼が、飲み屋のカウンターで友人と呑んでいたら
近くの女性に声をかけられ そんな縁で結婚された。
後日、奥さんに聞くと
「喋っている声があまりに素敵で、
わたしの方から声をかけたんです」
と言っていた。
うらやましい。
女性もよい声の持ち主は、男のほうから寄ってくる。
多少の性格やみてくれなどは
そのうち慣れたり飽きたりするものだが、
声は衰えない。
僕のように単純な男は特に声に弱い。
ごくたまに…ああ!
…その声はやばいと思わせる女性がいるので、
注意して生きなければならないと思う。
◆◆ 1時間たちました ◆◆◆
女性の声について
…もう少し 念入りに
しつこく書いてみたいのですが…
時間切れです。
「出来てますよ」…と、
人のよさそうなおじさん
ぺティーちゃんが復活しました。
こうなると、無性に
…なにかを切ってみたくなる。
よし、ダイエーに行こう。
※季節のせいで、ほんわかな話題が続きました。
もうすぐ「恐怖の検査」がありますので、
次回はCTと血液検査の結果、
併せて主治医との話しをご報告させてください。
梅雨に入ります ご自愛を。
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