紋谷のソコヂカラ
復活!ブログ [友]
投稿日時:2009/12/02(水) 01:05
後輩のT君に言われた。
僕は「ほぼ日刊イトイ新聞と高城剛と
もんやさんのブログに影響を受けてます」
すっかり生姜好きな伝説のコピーライターと、
ハイパーなエリカとリミックスしている
謎のおっさんから受ける大いなる影響と、
僕からのそれとは著しく違うのだろうけれど…
それでもこう言われると、
たまには、後輩の為になることでも書かなければと思う。
先週、インドの首相夫妻が訪米し、
オバマ夫妻が盛大な歓迎の宴を催した。
CNNでは、そのパーティーに招かれた招待客は誰それだの、
宴の食事には何がでた…だの
そんなことをずっと放送していた。
日本の首相の訪米とは、えらい違いだ。
ちょうど、サンクスギビング前で、
気が抜けていたのかもしれない。
サンクスギビング=感謝祭は日本ではあまり知られていないが、
毎年11月の第4週の木曜日…この日から週末まで、
アメリカは、ある意味、お休みとなる。
日本のお正月に近い感じです。
由来は、遥か昔、イギリスから北米に移住した人たちが、
冬の寒さで飢え死にしそうになった時に、アメリカの先住民達に
助けられたことを感謝する日として始まったそうで、
今年の実りに感謝というニュアンスもあり、
日本の勤労感謝の日みたいな感じでもあります。
もうひとつ、この期間は、アメリカの景気の動向を知る上でも
重要な意味を持っています。
米国のGDPの70%は個人消費であります。
小売りに限れば、1月~10月は赤字でも
11月、12月で黒字にして帳尻を合せるのが常で、
実に全体の4割をこの2カ月で売り上げるそうです。
その皮切りが、サンクスギビングの金曜日…
ブラックフライデーと言います。
ブラックと言えば…??
と思うかもしれませんが、
ここでの意味は“黒字”という意味。
金曜日の深夜〇時から、小売り業界は一斉に
派手なディスカウントセールをはじめるそうで、
以前はそこに人々が殺到して、
死人が出る騒ぎまであったようです。
また最近は、サンクスギビングが明けた月曜日を、
サイバーマンデー と呼び、ネットでの売り買いが
一斉に始まる現象も起きているとのことです。
つまり、この時期の売上が、今、そして来年のアメリカの
景気動向を知る試金石でもあるわけです。
日本のように、なんだか不安だから
「買い物を控えましょう」「そうそう箪笥に貯金しましょう」
という発想がないわけではないでしょうが、
やはり、アメリカ人は使ってなんぼだから
使う体力があるか否かが、景気というわけです。
今のアメリカ国民の関心事は、
“アフガニスタン”と“ヘルスケアー”の問題です。
特に今まで医療保険の適用のなかった国民に、
国が援助しましょうというオバマの公約は、
「事業仕分け」しても微々たるもので、
そもそもマニフェスト守る財源が、
「ほら、やっぱりないじゃん」という
鳩山さんが立たされている現状に似ている。
共和党はここぞとばかりに批判する。
自民党はここぞとばかりに採決を欠席するのです。
…とここまで、きて、T君こんなことは、
どうでもいいのかも…と
不安になってきたので、話を変えます。
でも、せっかくアメリカの話をしたので、その延長で…
わが友人、MR:SHIN は北カリフォルニアに移り住んで12年。
もとは果樹園だった盆地が、スタンフォード大学の
卒業生が起業して成功する現象を受けて、
シリコンバレーと呼ばれ、黄金を求めて、
世界から人々が集まり、活況を呈してのち、
現在までの時間を投資を生業として、ここで過ごしている。
日本からも銀行をはじめ商社、VCなどなど
数多くのビジネスマンが在留したが、
一人消え、ふたり消え、ほんとうに力を持つものしか残っていない。
このシリコンバレー現象、
もともと、HPがパルアウトのガレージで始めたのが
発祥とされ、北のパルアウトから南のサンノゼまでの地域一帯を
この名称で呼ぶようになった。
いまではシリコン=半導体からNETビジネスへと転換していて、
グーグルやアップル、インテルやヤフー、
シアトルのマイクロソフト以外の関連企業は
みなここに拠点を構えている。
彼は、この12年を振り返り、
「結局、ディールの成否は人が勝負。
ことさら技術に詳しい理系人間である必要もなく、
要するにビジネスの先を見るイマジネーションが
あるか否かだと思います」
「日本人でありながら、
このラテンの性格が功を奏したんですかね(笑)
あっちの人間に、おまえはネイティブでもないのに、
説得力がありすぎるって(笑)
…なんだかつらの皮は厚くなりましたよ」
いやいや性格だけではないでしょう。
相当に苦労したのでしょうが、
彼のよいところは、そういうしみったれた泣き言を言わないこと、
加えて、仕事を楽しめる才能を持っていることだと思います。
過去、4年間で○○○億の利益を会社にもたらし、
そのすべての経過が彼の経験となっている、
あちらに在留している日本人で、
本当の意味でこういう経験ができた人は
ほとんどいないのだろうと思う。
重ねて聞くとこんなことも…
「アメリカに行って、はじめて自然体でいられる。
自分の弱虫な部分を、みんなそれでいいじゃんと認めてくれる。
日本にいるときは、秀才の“ふり”をしていたけれど、
あっちではそういうことがくだらないと思えるようになった」
“ふり”というのは、嘘をついているということだからね、
…なかなかに耳が痛い。
コンピュータサイエンスはプログラミングありき、
その意味ではアメリカ人は向かず、
だから、中国人をはじめ、移民であるアジア人が活躍している。
インドの首相が三顧の礼でもてはやされるのは、
その自国のマーケットはもちろん、
エンジニアリングの人手であるということも関係があると思う。
「トヨタ ソニーは ソフトウエアーの世界では生き残れない」
とSHIN。
「だって、プログラムの不具合は必要悪…バグでてもいいじゃん!
つぶしてゆきましょ!」
そういう発想は真面目な日本人にはできないでしょ、ということ。
IBMまでは違ったのですが、バージョンという概念を取り入れた
マイクロスフトから、ビジネスのあり方が大きく変わったらしい。
僕も、どちらかというと いいじゃん!
の性格なので、すぐにでも暮らせそうと思うが、
プログラミングのプの字もわからないので残念であります。
最後にSHINをご存じの方に 彼のプライベートを少しご紹介。
ロスガトスという閑静でこじんまりとした上品な街並みが気に入り、
近くのサンノゼに奥さんと3人の子供に囲まれての生活。
もともと奥さんとの出会いは「メアリィー・J・ブリッジ」の
コンサートのチケットをネットで売りに出した奥さんに、
彼がコンタクトを取ったことが始まりらしいです。
奥さん曰く 「山本小鉄の“それでもプロレスの味方…”
を知っていたり、We AreThe Worldの全員の名前が言えたり…、
なまこ好きな私のために、こっちでなまこが食べられる
レストラン探してくれたり…」
「とにかくいろいろ物知りなうえに、
私にもわかるように解説してくれる」
「カリフォルニアに来て1カ月くらいで知り合ったのですが、
ああ ここにほっとする日本人がいた…って感じでした」
長女のハナは地元の小学校に通い
(土曜日には日本語の補習校にも通う)、
2歳になる妹のサラは、ママ大好きで、
手のかかる盛り、加えて、生後7か月のルーク…と
夫婦の日常は、なかなかに騒がしいようですが、
この先、子供たちが成長するに従い、
向こうでの生活も変わってきて、それもまた楽しい…
そう思えるご夫婦でしょうから安心です。
月に1度くらいは日本に来られるので
またお会いできる日を楽しみに僕はしています。
僕は「ほぼ日刊イトイ新聞と高城剛と
もんやさんのブログに影響を受けてます」
すっかり生姜好きな伝説のコピーライターと、
ハイパーなエリカとリミックスしている
謎のおっさんから受ける大いなる影響と、
僕からのそれとは著しく違うのだろうけれど…
それでもこう言われると、
たまには、後輩の為になることでも書かなければと思う。
先週、インドの首相夫妻が訪米し、
オバマ夫妻が盛大な歓迎の宴を催した。
CNNでは、そのパーティーに招かれた招待客は誰それだの、
宴の食事には何がでた…だの
そんなことをずっと放送していた。
日本の首相の訪米とは、えらい違いだ。
ちょうど、サンクスギビング前で、
気が抜けていたのかもしれない。
サンクスギビング=感謝祭は日本ではあまり知られていないが、
毎年11月の第4週の木曜日…この日から週末まで、
アメリカは、ある意味、お休みとなる。
日本のお正月に近い感じです。
由来は、遥か昔、イギリスから北米に移住した人たちが、
冬の寒さで飢え死にしそうになった時に、アメリカの先住民達に
助けられたことを感謝する日として始まったそうで、
今年の実りに感謝というニュアンスもあり、
日本の勤労感謝の日みたいな感じでもあります。
もうひとつ、この期間は、アメリカの景気の動向を知る上でも
重要な意味を持っています。
米国のGDPの70%は個人消費であります。
小売りに限れば、1月~10月は赤字でも
11月、12月で黒字にして帳尻を合せるのが常で、
実に全体の4割をこの2カ月で売り上げるそうです。
その皮切りが、サンクスギビングの金曜日…
ブラックフライデーと言います。
ブラックと言えば…??
と思うかもしれませんが、
ここでの意味は“黒字”という意味。
金曜日の深夜〇時から、小売り業界は一斉に
派手なディスカウントセールをはじめるそうで、
以前はそこに人々が殺到して、
死人が出る騒ぎまであったようです。
また最近は、サンクスギビングが明けた月曜日を、
サイバーマンデー と呼び、ネットでの売り買いが
一斉に始まる現象も起きているとのことです。
つまり、この時期の売上が、今、そして来年のアメリカの
景気動向を知る試金石でもあるわけです。
日本のように、なんだか不安だから
「買い物を控えましょう」「そうそう箪笥に貯金しましょう」
という発想がないわけではないでしょうが、
やはり、アメリカ人は使ってなんぼだから
使う体力があるか否かが、景気というわけです。
今のアメリカ国民の関心事は、
“アフガニスタン”と“ヘルスケアー”の問題です。
特に今まで医療保険の適用のなかった国民に、
国が援助しましょうというオバマの公約は、
「事業仕分け」しても微々たるもので、
そもそもマニフェスト守る財源が、
「ほら、やっぱりないじゃん」という
鳩山さんが立たされている現状に似ている。
共和党はここぞとばかりに批判する。
自民党はここぞとばかりに採決を欠席するのです。
…とここまで、きて、T君こんなことは、
どうでもいいのかも…と
不安になってきたので、話を変えます。
でも、せっかくアメリカの話をしたので、その延長で…
わが友人、MR:SHIN は北カリフォルニアに移り住んで12年。
もとは果樹園だった盆地が、スタンフォード大学の
卒業生が起業して成功する現象を受けて、
シリコンバレーと呼ばれ、黄金を求めて、
世界から人々が集まり、活況を呈してのち、
現在までの時間を投資を生業として、ここで過ごしている。
日本からも銀行をはじめ商社、VCなどなど
数多くのビジネスマンが在留したが、
一人消え、ふたり消え、ほんとうに力を持つものしか残っていない。
このシリコンバレー現象、
もともと、HPがパルアウトのガレージで始めたのが
発祥とされ、北のパルアウトから南のサンノゼまでの地域一帯を
この名称で呼ぶようになった。
いまではシリコン=半導体からNETビジネスへと転換していて、
グーグルやアップル、インテルやヤフー、
シアトルのマイクロソフト以外の関連企業は
みなここに拠点を構えている。
彼は、この12年を振り返り、
「結局、ディールの成否は人が勝負。
ことさら技術に詳しい理系人間である必要もなく、
要するにビジネスの先を見るイマジネーションが
あるか否かだと思います」
「日本人でありながら、
このラテンの性格が功を奏したんですかね(笑)
あっちの人間に、おまえはネイティブでもないのに、
説得力がありすぎるって(笑)
…なんだかつらの皮は厚くなりましたよ」
いやいや性格だけではないでしょう。
相当に苦労したのでしょうが、
彼のよいところは、そういうしみったれた泣き言を言わないこと、
加えて、仕事を楽しめる才能を持っていることだと思います。
過去、4年間で○○○億の利益を会社にもたらし、
そのすべての経過が彼の経験となっている、
あちらに在留している日本人で、
本当の意味でこういう経験ができた人は
ほとんどいないのだろうと思う。
重ねて聞くとこんなことも…
「アメリカに行って、はじめて自然体でいられる。
自分の弱虫な部分を、みんなそれでいいじゃんと認めてくれる。
日本にいるときは、秀才の“ふり”をしていたけれど、
あっちではそういうことがくだらないと思えるようになった」
“ふり”というのは、嘘をついているということだからね、
…なかなかに耳が痛い。
コンピュータサイエンスはプログラミングありき、
その意味ではアメリカ人は向かず、
だから、中国人をはじめ、移民であるアジア人が活躍している。
インドの首相が三顧の礼でもてはやされるのは、
その自国のマーケットはもちろん、
エンジニアリングの人手であるということも関係があると思う。
「トヨタ ソニーは ソフトウエアーの世界では生き残れない」
とSHIN。
「だって、プログラムの不具合は必要悪…バグでてもいいじゃん!
つぶしてゆきましょ!」
そういう発想は真面目な日本人にはできないでしょ、ということ。
IBMまでは違ったのですが、バージョンという概念を取り入れた
マイクロスフトから、ビジネスのあり方が大きく変わったらしい。
僕も、どちらかというと いいじゃん!
の性格なので、すぐにでも暮らせそうと思うが、
プログラミングのプの字もわからないので残念であります。
最後にSHINをご存じの方に 彼のプライベートを少しご紹介。
ロスガトスという閑静でこじんまりとした上品な街並みが気に入り、
近くのサンノゼに奥さんと3人の子供に囲まれての生活。
もともと奥さんとの出会いは「メアリィー・J・ブリッジ」の
コンサートのチケットをネットで売りに出した奥さんに、
彼がコンタクトを取ったことが始まりらしいです。
奥さん曰く 「山本小鉄の“それでもプロレスの味方…”
を知っていたり、We AreThe Worldの全員の名前が言えたり…、
なまこ好きな私のために、こっちでなまこが食べられる
レストラン探してくれたり…」
「とにかくいろいろ物知りなうえに、
私にもわかるように解説してくれる」
「カリフォルニアに来て1カ月くらいで知り合ったのですが、
ああ ここにほっとする日本人がいた…って感じでした」
長女のハナは地元の小学校に通い
(土曜日には日本語の補習校にも通う)、
2歳になる妹のサラは、ママ大好きで、
手のかかる盛り、加えて、生後7か月のルーク…と
夫婦の日常は、なかなかに騒がしいようですが、
この先、子供たちが成長するに従い、
向こうでの生活も変わってきて、それもまた楽しい…
そう思えるご夫婦でしょうから安心です。
月に1度くらいは日本に来られるので
またお会いできる日を楽しみに僕はしています。
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