紋谷のソコヂカラ
食客 [ドラマ]
投稿日時:2009/04/25(土) 09:30
「韓流ドラマ…なんて観るかい!」
ずっとそう思っていた。
今までも…これからも…そのジャンルはありえない…
自分は…と。
しかし、不覚にも…いや必然にも(笑)
はまってしまった。見事に。
今回は、その言い訳を聞いてください。
「冬のソナタ」から始まった韓流ブーム…
もうだいぶん経ったなあ…と感じませんか、
でも、まだ5年であります。
町のビデオ屋さんの韓国ドラマのコーナーがどんどん増設され、
韓国のスターが次々に生まれ、
草薙君が韓国語をマスターした頃には、
もうあたり一面、韓国ブームに沸いていた。
日本人が忘れてしまった
優しさや…純粋な気持ち…そして気骨
惹かれる気持ちも分からないではないのですが、
かといって「ヨン様もチェジゥ様も …」自分には無縁のものと、
決めていました。
なんか、はじめから漂う
「悲劇やっちゃいますよ~でも最後は、感激しますよ」
的なオーラが、どうも、受け付けなかったんだと思います。
「わたし 泣きにゆくの」とか
「感動したいから観るの」
そういうものは準備するものではないような気がして、
敬遠していました。
その後の「秋の童話」や「天国の階段」…
「ホテリア」「夏の香り」
女性を中心として、韓国ドラマのフェチさん達から
「いいわよおお」なんて いくら薦められても、
食指は動きませんでした。
「一家で観てます“太大四神記”」と言われても、
「へえ~僕は、韓国ドラマ観たことないけど、映画はよく観るよ」
と、スルーしていました。
ここで、もう少し
「どのへんがよいのかなあ?」などと質問していたら、
今回、言い訳もする必要はなかったかもしれません。
なぜなら、ドラマも進化していた…らしいからです。
韓国ドラマを1本しか、まともに見ていない
にわかファンの僕には語る資格がないとは思いますが、
日本のメロドラマを模したその作風だけで、
今日まで、韓流ブームが続くわけは、そもそもないことは、
よく考えればわかります。
しかも、この飽きっぽいことこの上ない、
日本と言うマーケットで。
ドラマは観ていないのですが、韓国映画は大変好きで…
「シュリ」以降、かなりへヴィーに観ています。
ガツン!! と来たのは…
…いかんいかん 韓国映画について語るとそうとう長くなるので
またに回します。
ただ、いいたいことは、「シュリ」以降…韓国映画は、
その質において、目を見張り、脱帽する進化を遂げているということです。
また、ジャンルも多岐にわたり、そのどれもが、独自に進化している。
脚本のうまさが秀逸だから、大河ものからコミカルなもの、
恋愛映画も社会派ドラマも…素晴らしい出来です。
特に僕が好きな社会派の映画は、
リアリティーの追求に手を抜かないことで、
「濃い」テーマを現代の映像技術に乗っけて表現していますから、
とにかく ガツン!ガツン! 来ます。
ああ…語ってしまう。
話しを戻すと、映画は観ていましたが
ドラマにはまったく興味なしの そんな自分でした。
「食客」
はじめは、WOWOWのちら見…
だったのが…身を乗り出すようになり、録画を重ね…
昨日の最終回は…放送時間に合わせてテレビの前に…
手をもみもみして座ることに。
ドラマは 昨年 韓国SBSで、放送されました。
原作は100万部のべストセラーのコミックです。
主演は「ひまわり」のキム・レウォン。
テーマはタイトル通りに 「食」がベース。
韓国最大の宮廷料理店「雲岩亭」を舞台に、
主人公を巡りさまざまな人間が繰り広げるドラマです。
見所はやはり、「料理」 です。
雲岩亭の料理を継承する後継者を選ぶために、
主人公が、実の兄や 厨房の同僚と対決したり、
店の味の決め手 受け継がれた“醤(ジャン)”の復活に、主人公が奔走したり、
幻のスープの味を再現したり…牛肉の品評会があったり…
と、毎回、さまざまな「韓国の食」が織り込まれています。
ラストは、世界制覇をもくろむ、日本のレストランチェーンのオーナーに
乗っ取られそうになる「雲岩亭」…
不仲になってしまった 兄弟が…亡き父親のために一致団結し
戦いを挑んでゆくのです。
笑顔の貴公子…キム・レウォン
主人公の兄に クォン・オジュンが演じ、
女性陣は 天真爛漫な女性記者にナム・サンミ
美しく聡明な 雲岩亭の経営室長にキム・ソヨンと
イケメンと美女を配していること以上に、
24話と長丁場でひきつける魅力が随所にあるドラマです。
韓国では視聴率が20%を越えて大ヒットしたそうですが、
確かに面白かったです。
もちろん、日本の「無駄な演出を排した脚本や台詞まわし」
になれた目には、話しの流れや、わざとらしい「セリフ」に
あれえ~なんて違和感もあります。
特に、肝心の出来上がった料理がいまひとつ
うまそうに見えないということなどは、(笑)
映像技術の問題だったりするのでしょうが、
それでもいつの間にか、主人公のひたむきな在り方とその笑顔に
…不肖 紋谷 ひきつけられてしまいました。
と、ここまでが 言い訳ですが…
今までの韓国ドラマにはなかった 「食」というテーマが
大ヒットした韓国ドラマ…
これからも新しいジャンルでの進化が見られると思われます。
これを機に、韓流ドラマフェチには…なるかどうかは
自分でもわかりませんが。
ちなみに、「食客」
このGWに 映画も日本で公開されます。
(キャストは替わっているので、そこは残念ですが)
釜山国際映画祭のフィルムマーケットでも大人気で、
海外バイヤーの多くが購入のオファーを出したそうです。
日本からも3.4社の配給会社が動いたのですが、
監督は「日本には売らない」と即断したそうです。
その理由は、 映画の後半に描かれた「日本の扱い」を巡り、
手直し(編集)を日本側が要求したからとのこと。
韓国⇒日本の葛藤について、日本人が不快感を持つので
…という要求に対して、
「利益のために作品を傷つけることも話しにならないが、
歴史的理由ならなおさらのこと」と。
それが、どんな経緯でこのGWに公開されることになったのかまでは
知りませんが、僕としては うれしい話し
もちろん、映画祭での公開フィルムのままでの上映を期待しています。
…WOWOWでの放送が 昨夜最終回 …草薙君笑える
頑張れ …そんなこんなで 今回はこんな話しでした。
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