紋谷のソコヂカラ
父からの便り [戯れ言]
投稿日時:2009/04/13(月) 04:19
高速料金値下げについて、
利用者は概ね「ありがたい」という感想なのが気になった。
念のためこの値下げは、高速道路会社が
大盤振る舞いをしてくれたわけではない、
値下げ分は国民の税金で補填される。
一般に、税金は社会全体の問題解決に使われるので、
個人レベルで受益と負担の比率を論じるのは
不向きかもしれないが、今回の値下げは、
割り勘で酒を呑むようなもので、
飲めば飲むほど…いや、走れば走るほど、
受益の比率を上げられる。
「土日、休日上限1000円」と「平日昼間3割引」を
2年間実施するためには、年間50億の血税が投入される。
つまり単純に人口で割れば、一人当たり割引額が
4000円強になるまで走らないと、
「割り勘負け」をする勘定になる。
そうはしたくないからと、無理に呑む、
いやは走るというのもおかしいし、
ましてはCO2を減らそうという時代でもある。
そもそも、車にETCがない人には、受益はゼロであり、
一滴も呑めない友に、割り勘を強要しているようなものだろう。
利用者がこぞって喜んだとのニュースは多いが、
この割り勘負けの報道が、少ないのはおかしいのではないか。
…とまあ、こんな感じで父からの便りはやってくる。
そもそも今回のテーマは、わが実家で購読している、
新聞のコラムを読んで、その内容を父なりに解釈しているようだ。
父からは 暇つぶしなので返信は無用とある。
前回の便りでは、
「癌が難病指定ではない理由はなにか」と言うテーマ。
この世で一番のれっきとした“難しい病気”ではないか、
厚生省が認定し医療費に対する補助を制度化すべきではないのか。
という内容でした。
解釈としましたが、これら父からの便りのテーマは
「おかしい」と感じる世の中の出来事に対する疑問がほとんどで、
その多くは、それなりの理屈はつけられるが
本質的には間違っているという答えが存在する
そういうテーマになる。
世の中の不平等、不条理を憂うのは簡単だが、
甘んじて享受するのはいかがなものか…ということである。
先週、父の姉が今年の米寿の誕生日を前に亡くなった。
去年末に長兄が、先月に母の義理の兄が他界し、
立て続けである。
生前、父は姉に対して、このように、
思いついた事柄を手紙にしたため、
月に1度は出していたようで、そのあて先が他界し、
矛先が僕に回ってきたというわけらしい。
この姉は、生涯を独身で通したのだが、
甥の目からも大した才女であり、
なにより、あいまいさを良しとしない傑女でありました。
晩年は、自ら進んで老人ホームに入居し、
誰の世話にもならぬ幕引きを
当たり前のように選んでいたようで、
死んだ後の葬儀全般や納骨の手配も、
亡くなる数年前に自ら終えているばかりか、
遺言も書き残していて、
我々、親族があたふたとすることがないよう、
一切の取り仕切りを終えてあり、
一同「さすがおばちゃんだ」と
改めて感じ入った次第です。
出棺には、老人ホームの入居者や職員が、見送りに出てきてくれ、
「みなさまお世話になりました。
私はみなさんと一緒に生活できて嬉しかった」と
これも予め用意されていた手紙をもう一人の叔母が代読する運び、
そして
「…わたしはこういうはっきりとした性格でしたから…
不快に感じたこともあかもしれません…ごめんなさい」
という配慮の一文も。
いやいや、なんとも見事な旅立ちでございました。
こんな叔母を相手に書かれていた父の手紙、
その間にはどんなやりとりがあったのかは知りませんが、
叔母が他界し、今度は僕に届くとなると…
いくら返信無用と言われても、
いくばくか、責任を感じてしまいます。
先日、30年近く交流の在る友人と酒をともにした折、
図らずも、彼とは離れてひとりで暮らす母親への思い、
そもそもの息子の責任の所在や相容れぬところもある
お母さんのご自身の心情…など、彼の心中を聞き、
我々の歳になって味わう、親への思いと、
自身が置かれている現実と、
本来あるべき親子の姿…などを語り合いました。
そのせいか、この父からの便りにも、
何がしかの意味のある返事を書かねば…
そういうことからだろ、と思ってはいるのですが、
どうにも、こうにも、
気の効いた返事と言うのが思い浮かびません。
割り勘では、負けたたことがないので…
負ける側の気持ちと言うものがわかりません…
違うなあ。
利用するものが限られた優遇措置は、高速道路に限らない。
高速道路料金では負けても、他で勝てばよいのではなかろうか…
これも違うなあ。
そもそも、減価償却が終了しているのに高速料金を徴収する
もしくは、一律で徴収する、
この発想からしておかしい…
これも違うなあ。
こんど、ドライブに行きましょうか……
ううむ。
マスコミは偏ったプロバガンダでしかないから、
あまり気にしても仕方ないよ……
違うなあ。
黙って読んでおけばよいというのが一般的な正解なのでしょうが…
なにか諸兄のアドバイスありましたら…
利用者は概ね「ありがたい」という感想なのが気になった。
念のためこの値下げは、高速道路会社が
大盤振る舞いをしてくれたわけではない、
値下げ分は国民の税金で補填される。
一般に、税金は社会全体の問題解決に使われるので、
個人レベルで受益と負担の比率を論じるのは
不向きかもしれないが、今回の値下げは、
割り勘で酒を呑むようなもので、
飲めば飲むほど…いや、走れば走るほど、
受益の比率を上げられる。
「土日、休日上限1000円」と「平日昼間3割引」を
2年間実施するためには、年間50億の血税が投入される。
つまり単純に人口で割れば、一人当たり割引額が
4000円強になるまで走らないと、
「割り勘負け」をする勘定になる。
そうはしたくないからと、無理に呑む、
いやは走るというのもおかしいし、
ましてはCO2を減らそうという時代でもある。
そもそも、車にETCがない人には、受益はゼロであり、
一滴も呑めない友に、割り勘を強要しているようなものだろう。
利用者がこぞって喜んだとのニュースは多いが、
この割り勘負けの報道が、少ないのはおかしいのではないか。
…とまあ、こんな感じで父からの便りはやってくる。
そもそも今回のテーマは、わが実家で購読している、
新聞のコラムを読んで、その内容を父なりに解釈しているようだ。
父からは 暇つぶしなので返信は無用とある。
前回の便りでは、
「癌が難病指定ではない理由はなにか」と言うテーマ。
この世で一番のれっきとした“難しい病気”ではないか、
厚生省が認定し医療費に対する補助を制度化すべきではないのか。
という内容でした。
解釈としましたが、これら父からの便りのテーマは
「おかしい」と感じる世の中の出来事に対する疑問がほとんどで、
その多くは、それなりの理屈はつけられるが
本質的には間違っているという答えが存在する
そういうテーマになる。
世の中の不平等、不条理を憂うのは簡単だが、
甘んじて享受するのはいかがなものか…ということである。
先週、父の姉が今年の米寿の誕生日を前に亡くなった。
去年末に長兄が、先月に母の義理の兄が他界し、
立て続けである。
生前、父は姉に対して、このように、
思いついた事柄を手紙にしたため、
月に1度は出していたようで、そのあて先が他界し、
矛先が僕に回ってきたというわけらしい。
この姉は、生涯を独身で通したのだが、
甥の目からも大した才女であり、
なにより、あいまいさを良しとしない傑女でありました。
晩年は、自ら進んで老人ホームに入居し、
誰の世話にもならぬ幕引きを
当たり前のように選んでいたようで、
死んだ後の葬儀全般や納骨の手配も、
亡くなる数年前に自ら終えているばかりか、
遺言も書き残していて、
我々、親族があたふたとすることがないよう、
一切の取り仕切りを終えてあり、
一同「さすがおばちゃんだ」と
改めて感じ入った次第です。
出棺には、老人ホームの入居者や職員が、見送りに出てきてくれ、
「みなさまお世話になりました。
私はみなさんと一緒に生活できて嬉しかった」と
これも予め用意されていた手紙をもう一人の叔母が代読する運び、
そして
「…わたしはこういうはっきりとした性格でしたから…
不快に感じたこともあかもしれません…ごめんなさい」
という配慮の一文も。
いやいや、なんとも見事な旅立ちでございました。
こんな叔母を相手に書かれていた父の手紙、
その間にはどんなやりとりがあったのかは知りませんが、
叔母が他界し、今度は僕に届くとなると…
いくら返信無用と言われても、
いくばくか、責任を感じてしまいます。
先日、30年近く交流の在る友人と酒をともにした折、
図らずも、彼とは離れてひとりで暮らす母親への思い、
そもそもの息子の責任の所在や相容れぬところもある
お母さんのご自身の心情…など、彼の心中を聞き、
我々の歳になって味わう、親への思いと、
自身が置かれている現実と、
本来あるべき親子の姿…などを語り合いました。
そのせいか、この父からの便りにも、
何がしかの意味のある返事を書かねば…
そういうことからだろ、と思ってはいるのですが、
どうにも、こうにも、
気の効いた返事と言うのが思い浮かびません。
割り勘では、負けたたことがないので…
負ける側の気持ちと言うものがわかりません…
違うなあ。
利用するものが限られた優遇措置は、高速道路に限らない。
高速道路料金では負けても、他で勝てばよいのではなかろうか…
これも違うなあ。
そもそも、減価償却が終了しているのに高速料金を徴収する
もしくは、一律で徴収する、
この発想からしておかしい…
これも違うなあ。
こんど、ドライブに行きましょうか……
ううむ。
マスコミは偏ったプロバガンダでしかないから、
あまり気にしても仕方ないよ……
違うなあ。
黙って読んでおけばよいというのが一般的な正解なのでしょうが…
なにか諸兄のアドバイスありましたら…
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