紋谷のソコヂカラ

お題は…秋で

投稿日時:2008/09/29(月) 23:59

◆秋といえば…
 
日本人…スポーツとくれば“プロ野球”。
NHK以外は民法の2chしかない時代、
地元に球団がない田舎で育てば、誰でも、
大抵は“ゆけゆけジャイアンツ”となる。
 
ほかの球団など知りたくても知らない…
パリーグなどは、どの球団に誰が所属しているかも分からない。
好きな選手は、高田。
8マンのファールボールに憧れた。
どこにでもいるごく普通の巨人ファンでした。
 
わが家の新聞は、「中日新聞」…
なぜかは知らない。
愛知県に近いから販売店も多かった…
そんな程度のことだったのかもしれないが、
そのせいか
父は、中日ファン。 
 
しかし、うちの父は「ワシは、巨人が嫌いだ」と
いつも言っていて、自分は、
中日ファンではなく“アンチ巨人ファン”だと
嬉しそうに言うのだ。
この…嬉しそう…
というのが理解できない。
 
嫌いなものを嫌いと応援する 
それで楽しいのかと、子供心にいつも感じていた。
巨人-中日 対決の放送日となると、
親子に微妙な緊張が走る。 
前半で巨人がリードしようものなら大変だ、
騒ぎ出すのなら対処もあるのだが、
うちの父は、音声の“つまみ”を絞り、
音を消してしまう。「どうして?」と聞くと…
「うるさいから」とだけ応える。
 
そんな感じだから「木俣っていいよね」などと、
ご機嫌を伺ってみたりしながらの観戦でした。
 
「自分の名前の由来」を父に尋ねたことがある。
小学校の宿題だ。
少し考えて父は、
「人と同じような生活が出来ればよい。だから税」
と答えた。
なんともつまらない由来だと、
がっかりしながら、教室でその通りに答えた。
 
中学に上がり、忠臣蔵なるものを知った。
そこではじめて、自分以外に“税”と付く、
名前のあることを知る。
 
僕の生まれは師走の10日…
あれ!?…これはもしやと思い。
宿題ではなかったが、再び、父に尋ねた。
 
「僕の、名前って、大石主税から取ったんじゃないの?」
すると父は、ニヤっと笑い
(ほんとうにニヤっとした)…
なにも応えなかった。
 
僕としては、税金よりは昇格した気分だったが、
四十七士のうち、なぜ大石の息子なのかを知りたかったのだが、
教えてくれない。
母も「お父さんが決めた」としか言わない。
 
後は「自分で考えろ」ということだったのかもしれないが、
こればかりは考えてどうなるものでもない。
 
仕方がないので、
「主なしとて忠義を尽くす、それが男の生きる道…
だから僕は“主”のない税」
ということにしている。
 
どうせなら“内蔵助”がよかったと思わないではないが、
紋谷内蔵助では、ギャクである。
唯一、生き残った“吉衛門”はどうかと言われれば、
それもイヤである。
 
だから、まあいいかと納得している。
 
まったくひねくれた父のせいで、
考えなくてもよいことを考えていた。
 
ちなみに、野球はといえば、
江川が引退し、日本シリーズに2年連続、西武に“4タテを喰らう”…
このあたりで僕のプロ野球観戦は終わってしまった。
今では、MLBの松阪を観るくらいだ。
イチローは嫌いで野茂が好き、まあそんな感じです。
 
上京して、広島出身は広島ファン 
横浜は横浜…
なんとヤクルトファンまでいることに驚きました。
しかもみなさん熱狂的。
やはり、地元に球団を持つと、
情熱も年季も違うなぁ…と感じました。
 
そんな自分でも、たまにチラチラと
プロ野球のテレビ中継を観たりします。
 
どしても腑に落ちないことが2つ。
 
なぜ最近は、コロコロとピッチャーを替えるのか?
 
先発~中継ぎ~押さえまではよいとして、
近頃は、7回8回9回でひとりづつ、
交代する「起用法」が当たり前になりつつあるとか。
打たれて替わるのなら当然なのですが、
もう予め、そういうことになっているらしい。
意味が分かりません。
選手会との取り決めに「選手の雇用の確保」が
取り決められているのでしょうか?
 
左ピッチャ対左バッター 
球種がスライダー 
…は観ていて、「打てねえ!!」 と思うのですが、
さかまさにして、
右ピッチャー対右バッツター 
でのスライダーは 
…まあ 
コースが甘けりゃ打ちごろかなと感じる。
 
バッターにしてみれば同じでしょ。
なぜ受ける印象がこうも違うのでしょうか? 
僕が右利きだから…?
 
誰か、教えてください。
考えなくてもよいことが気になるのです。
 
◆秋といえば…
 
週末、銀座のホステスさんからメールを頂いた、
「来週、大切なお客さんとその取引先の大切なお客さんと、
お店の娘と4人で接待同伴。
銀座でカジュアルフレンチ。
よい店はないか?
また○○を考えているんだけど、
○○ってどう?」
 
という内容。 
銀座には1年以上、
足を踏み入れていない僕にいきなりの質問。
 
銀座に美味しいカジュアルフレンチはない。 
…と思う。
だいたいフレンチをカジュアルにするのはおかしい。
だったらイタリアンにするか、
いわゆる創作和食の美味しいところにするべきと思っている
…もんやの返信は…
 
「もうひとりのホステスさんが大丈夫なら、
銀座ではない場所をチョイスすべき。
□□や▲▼がお勧め。

ちなみに○○…昔は美味かったが、今は味は落ちたと聞く。
一品になんか美味しい出会いがあればラッキーと腹括る系。
大切なのは会話の楽しさ」
 
すると、
「遅れが許されない娘だから…銀座がよい。
取引先のお客さんは、堅苦しいのが苦手なので、
カジュアルが…
そうなると限られてしまうのです。
あと自分にとっても大切で楽しみな場。
少しでもよい店を選びたい」
との返信。

昼間、大学院で「国際環境」を学び、
夜はホステスさんを一生懸命している娘。
どちらにも手を抜かないガッツは見習うべきものがある。
ホステスという職業をしっかりやっている女性は大変です。
看板もブランドもなく、自分自身を売り込むという
営業は…
ほんとうに難しい。
ましてや相手は…。

そのなかでも
「使ってくれる金額が多く。
それでいて、一緒に飲んでいて楽しい」
というのは稀で、こういうお客さんに出会うと
彼女たち自身も気合が違うのです。
 
なんとかすべての条件を満たすお店を
教えてあげたかったのですが…
チカラ足らず…
やはり銀座というのがネックでした。
 
「飲み食いにまつわる道」というのは、
極めるということが難しい道です。
その理由は個人それぞれの趣向があり、
それが、いちばんであるから。
もっといえば、なんでもよい奴はなんでもよいし、
たかだが食いもの、飲み物であります。
極めるというその先の姿に果たしてどれほどの意味があるのか。
他人に指南などされるべきではなく、
好きな場所で好きに振る舞い、
誰もが食いたいものを食い、
飲みたいものを飲めばよいのです。
 
それでも、4年間銀座で飲食経営をした僕にとっては、
「!?」と思う光景はありました。
 
「接待なのに1時間遅れてきて、
挙句に接待相手にお勘定をさせて、平気な営業マン」

「本マグロのお刺身を“カシスウーロン”で食う女子大生」

「10人での予約。予定時間を2時間すぎても現れないので、
携帯に電話したら…北海度に出張していた元同僚」

「1時間半お客さんを待たせ、同伴に遅れる15分前に店に現われ、
それでも、“梅酒を緑茶で割り、
熱々にあっためたものでないと私は飲まない”と言い張るホステス」
 
お客様は、神様という商売ですが…僕にはどうも刺激が強すぎました。
 
 
教えてください。
 
「ワシは、ワインは通なんだよね。
ナパでねワイナリーやりたいんだよね…
というので、評判のカリフォルニアワインを仕入れサーヴしたところ、
品種と産地を当てるから言わないでと言われ…
嫌な予感はしつつも黙っていると…
これはシラーだね…オーストラリアだろ!」
という場面…
みなさんならどう乗り切りますか?
 
◆秋といえば…
 
山頭火で好きな句のひとつに
 
「よい宿で どちらも山で 前は酒屋で」
 
という句があります。これは究極だなあ…と思います。
そういう時は、気の合うと友と2人。
というのがよいと思うのです…
 
僕はよく、男2人で海外や温泉に行って参りました。 
 
「惚れたオンナにプレゼント買いたいという友人と、
  思いついてのグアム2泊3日」
「中伊豆~南に…温泉を巡るドライブ旅行」
「バリ島~クアラルンプールへ…自転車担いで1ヶ月」
「佐賀嬉野温泉…究極の癒しを求めて」
「尾道…大林映画のロケ地を巡り道後温泉へ」
「岩手県遠野 釜石線に揺られて…」
 
そんな旅の話をすると、世間(男女問わず)は決まって…
「ええ~!?」と言います。
その「ええ~!?」の意味がさっぱりわかりません。 
新橋のガード下でチュウ杯飲みながら、
モツに煮込み食うのと同じ感覚なのですが…
なにか? 
 
女性2人旅はおしゃれといわれ、
なぜ男2人はおかしいのか?
まことに珍妙な感覚だと思います。
 
僕としては、気にしないのですが…
あまりに何人にも言われたので、
一度、箱根の老舗「環翠楼」を訪れた際に、
担当の女中さんに
 
「僕ら 男2人のお客って…
どう思います?…
なにかヘンですか?」
と聞いてみた。 
すると
 
「…… … 最近は、
色んな方がお泊りになりますから…」

といかにもわざとらしく目を背けながらの返事でごいざいました。
 
みなさんはどう思いますか? 
…とは聞きません。
答えは僕の中にありますからと一句…
 
紅葉を見に行こうよぅ…前田耕陽

 
◆秋といえば…
 
初めて買ったレコードは「百恵ちゃんのEP盤」
…禁じられた遊び…か、
ひと夏の経験…
どちらかだったと…
うーん思い出せない。

中学時代は、フォークギターを買い…吉田拓郎命。
しかし、「落陽」のEマイナーにつまづき…挫折しました。
結果、中学の文化祭でのバンド出演では、ピアノを弾いてました。
 
洋楽はビートルズからではなく、S&Gから洋楽を聴き始めました。
 
これは父の影響。
映画が好きだったせいで、…「卒業」ですね。
当時の映画音楽は、名曲が多く
「続夕日のガンマンのテーマ」とか
「太陽がいっぱい」…
「ひまわり」とか。
ヘンリーマンシーニなんか、
座敷に寝転んで、デカいステレオで聴いていた。(笑)
 
ほかに楽器といえば、田舎では珍しく、
鍵盤…しかもピアノではなくエレクトーンを習っていました。
小学校から高校までですから、

「歴としては」長いのですが、
もう30年くらい弾いていませんので、
まったく生きた趣味とは言えません。
まあ、高校時代は、教えてくれる個人レッスン
(この響きが…)の先生が美人で…
それ目当てでしたから…。
 
高校在学中からは、ご他聞に漏れず、洋楽漬け。
ラジオで聴き漁る毎日。
70年代後半~80年代はひととおり聞いています。
大学時代は逆に70年代のブラックコンテンポラリーにはまりました…
そういう時代でしたし、そういうことが大切な流れでした。
バイト先の先輩の影響でコンサートにもよく行きました。
単なるミーハーな若者でした。
 
でも、こういう下地は貴重で、
後にNYでゴスペルやジャズをナマで聴いた時に、
耳に心地よいのです。
なんというか、音楽を聴く耳の準備が出来ていた、
とでもいいましょうか。
よいものをよいと思える感覚が、
自然に身についていたという感じでした。
 
最近は なんでも聞きます。 
 
聴き直しているといえば、ディランですね。
初秋…車の運転中がよく似合います。
もちろん遠くにドライブはちと難儀なので、
近所のダイエーに行ったり、
病院に採血に行くくらいしか、
車は乗りませんが…
 
やはり、「風に吹かれて」…は名曲です。
 
僕自身のテーマでもあります。
 
 
 
◆秋といえば…でなんとなくの雑文ですいません。
こういう、「自己陶酔型」の文章は、
読む側に失礼と思うのですが…
秋の気分に従ってしまいました。
 
 
今週は 1日に今後の治療をどうするのかを決めるために 
採血~医者と相談があります。
場合によっては、京都にセカンドオピニオンに行くかもしれません。
改めてご報告いたします。

コメント


わたしの子供時代の野球観戦の思い出は父と年に1度夏休みに行く東京ドームもちろん巨人戦です。
まだ子供だった私は、熱烈なファンが歌う応援歌をみんな歌わなければいけないものだと思い、歌詞もわからないくせに周りの人に合わせて大声でメガホンを振って歌ってました。その場では父は何もいいませんでしたが、帰って母には野球観戦している私の様子を伝えていたらしく。
翌朝起きると母に「あなた昨日随分大きい声で歌って応援してたのね。楽しかった?」と訪ねられました。
楽しいっていうか歌わなきゃいけないと思ってたからなのにー。
はずかしー。と子供ながらにクヤシい想いでした。
まあ、きっと楽しかったんだと思います。今思えば。
確かあのとき歌ってたのは原とか中畑の応援歌だったような。。。
って年がばれますねー。

Posted by いとうかずみ at 2008/10/01 01:02:48+09 PASS:
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