紋谷のソコヂカラ

第3回 今年の映画BEST10 2011 “観ないでシネるか!” [知らずに死ねるか!]

投稿日時:2011/12/29(木) 20:51

ゲスト アロハ坊主さん
司会 ジャッキー みわち
 
「年内 ぎりぎりで 今年も今日の日がもてましたね 」
 
もんや「…よかった 1日帰省を延ばし 大掃除もできたし♪ 
でも篠塚さん、いま まだウチの風呂、
洗ってくれている最中なんだよね」
 
司会「マジですか!?…いまですか? 
いいんですか こんなことしていて?」
 
アロハ「そうですよ もんやさんの風呂でしょ!」
 
もんや「 ……… では、始めましょう」
 
司会「…いいのかなあ?? 
…でも まあ じゃあ始めますか。
まずは、今年の総括というか洋画邦画問わず
全体の印象とかありますか?」
 
アロハ「前半によい邦画が多くて、
逆に後半は洋画がよかったですね」
 
司会「なるほど年明けから 米アカデミー賞作品が相次いで
封切られたと思いますが、そのあたりはどうですか?」
 
アロハ「ソーシャル…はまあまあよかったかと…あとは…??
ナタリーポートマンの演技の新境地が見られた
ブラックスワンは、作りようによってはコミカルに
なってしまうのに、緊張感を持続させた力を感じますね」
 
もんや「そうですね。ソーシャルだけはまあまあよかった。
のと…ブラックスワンもおんなじ感想ですね。
相変わらず お金をかけた作品がつまらない。
低予算で面白い作品は増えましたね。
大きなバジェットにそぐう作品となると
極端にないですよね。

これは困ります。監督さんに力がないというより、
動いたお金の分だけ人も思惑も動いて
そこらへんを仕切れていないのかなと」
 
司会「それでは早速 おふたりのBEST10を発表してください 
ではまずアロハさんから」
 
 
アロハ「 1位 マイバック・ページ
 
     2位 海炭市叙景
 
     3位 灼熱の魂
 
     4位 マネーボール
 
     5位 ツレがうつになりまして
 
     6位 サラの鍵
 
     7位 ヤコブへの手紙
 
     8位 光のほうへ
 
     9位 サウダーヂ
 
     10位 奇跡
 
次点 ロックンロールは鳴りやまないっ
 
司会「じゃあ次にもんやさん」
 
もんや 「1位 ツレがうつなりまして
 
     2位 50/50
 
     3位 灼熱の魂
 
     4位 マネーボール
 
     5位 カイジ2
 
     6位 ミッション8ミニッツ
 
     7位 海炭市叙景
 
     8位 サラの鍵
 
     9位 メカニック
 
     10位 孫文の義士団
 
次点 クリスマス・ストーリィ カーズ2 
あぜ道のダンディ
ロックンロールは鳴りやまないっ
 
 
司会「なるほど~ 同じ作品が重なってますね 
よほどよい作品なのでしょう。
そのあたりからお伺いします
 
   まず洋画ですと…ふたりとも3位が灼熱の魂
4位がマネーボールですね」
 

 
「灼熱の魂」TOHOシネマズ シャンテ
12月17日(土)公開 全国順次ロードショー
http://shakunetsu-movie.com/pc/

アロハ「サスペンス仕立てで…最後まで分からなかった
…引きこまれましたね。」
 
もんや「サスペンスだと思って観ていなくてさ
…ヒューマンドラマかと?」
 
アロハ「双子の姉弟が、亡くなったお母さんの遺言に従って、
お父さんとお兄さんを探しにでる。
現在(双子)と過去(お母さんの人生)の話がテレコで
展開するんだけど…
そうなると 過去と現在の画面に変化をつけるのが
普通なんだけど、この映画はそうはしないから、
わかりにくい…でもその分考えてみることになって 
また挿入の仕方がうまいから…引きこまれてしまう。」
 
もんや「中東の乾いた感じと答えの分かったときの衝撃は…
今年1番でしょうね 女の情念ということでは、
ブラックスワンと対比して欲しい。
スケールが違うから…だけではなく話しの展開に
“これぞ映画” って観客にアピールするところがある。
それが黒い鳥には感じませんでした。」
 
アロハ「僕は母性を強く感じました
その意味では2年前の韓国映画
“母なる証明”と比べて欲しい」
 
司会「マネーボールは?」

 
特に後半が好きですね。成功してからの描き方…
あのピーターグラントとのからみとかお洒落です」
 
アロハ「貧乏球団が、既存のシステムを変えてゆき、
ワールドシリーズの優勝を目指す。
まずはこの話しが面白い。
それと、キャラクターが魅力的で、
やはりピーターグラント君ですね」
 
司会「それでおふたりとも4位ですか?」
 
アロハ「野球とはチームワークと思われがちなんだけど
…主人公のビリービーンや参謀の孤独 
最後はチームの監督や選手も…
結局はひとりで思い悩んでいる
ということを描いてくれているから
共感できましたね」
 
もんや「スカッとするようでしない 
なぜならマネー理論はある意味“せこい”から。
確率論で戦法を導く野球はつまらん!
って思いがあるから でも勝っちゃう。
それでいいのだっていう つまり球団ビジネスだし
同じ闘い方で大金持ち球団には勝てないんだから
仕方ないって開きなおり…
ここを確信的に演じているブラピがよかった」
 
司会「サラの鍵…は アロハさん6位 もんやは8位 」
 
アロハ「 途中…サラが麦畑 走るシーン 忘れられません。」
 
もんや「これも観るべき映画でしょうね 
真実探しというプロットは、灼熱の魂に似ているけど
観終った感想はぜんぜん違う」
 
アロハ「似てますね。主人公の女性が
「真実には代償はつきものなの…」と
旦那に言うところが印象的でした」
 
司会「では、邦画に移りますね…
海炭市叙景がアロハさん2位 
もんやさん7位 
ツレうつは、もんやさんが1位 
アロハさんは5位」
 
アロハ「海炭市叙景 
…地方が舞台の映画は多いんですけど 
ここまで情景と一体化した物語は珍しい」
 


もんや「オムニバスの傑作ですね。
アロハさん 好きなシーンはありますか?」
 
アロハ「3つくらいありますね 」
 
もんや「2つにしてください(笑)」
 
アロハ「ひとつは加瀬亮演じる2代目社長の足の上に 
ガスボンベが落ちて…動けない
あのあたりのシニカルさ
もうひとつは、帰ってこないことを
なんとなく察知しているのに
兄の帰りの待つ妹 ロープウェイの下で…
あのオープニングシーンでしょ 
行き場のない悲しみ…
この映画全体の印象を決めている
エピソードとしてよかった」
 
アロハ「…でもこの映画のすごいところは
最終的には小さな希望を観る人に与えることが
できている映画だと思います」
 
もんや「最後の猫んとこの長回し
どんな意味があったのか… 
余韻というには 謎です」
 
司会「ツレうつは? 1位ですかもんやさん」
 
もんや「100点ですね!!! 
傑作です!! なんの問題もない」
 
アロハ「僕は出来過ぎた感が気になった。
理想的な夫婦の形を描いている
という意味ではきれいすぎる」
 
もんや「その出来過ぎた感を感じてもなお、
チャーミングだなと思った。
暗くなって、つらくなって、
しんどくなって描けば描くほど、
そうなるはずなのに。
結果チャーミングしてあげられたのは、
作り手の力量だと思います。
宮崎あおいの衣装、日本家屋の庭のひだまり、
イグアナの存在感、漫画の挿入・・・・」
 
司会「アロハさんの1位の
マイバックページはいかがですか」
 
アロハ「山下監督が、これまで描いてきた
挫折した男の物語としては、最高傑作です。
ラストの主人公の妻夫木が涙を流すシーンは
ほんと泣けました。
もんやさんは、いかがでしたか」
 
もんや「あの空気感は大好きだし、
そこが表現されていた。
音楽もいいし。役者もみんないい。
ただ唯一残念なのが、新人記者の妻夫木の
引きづられることに無理があると思った」
 
司会「じゃあ、最後におふたり
他におすすめの作品はありますか?
あと、今年の演技で光った俳優などいましたら」
 
アロハ「ヤコブへの手紙ですね。
登場人物が2人しかいませんが、
ヒューマンドラマとして見ごたえがあります。
女優ですけど神楽坂恵さん 
恋の罪と冷たい熱帯魚 
この演技はよかった 」
 
もんや「ミッション 8ミニッツ、
メカニック、孫文の義士団の3作品ですね。
アクションものとしては、とても面白い。
リアルスチールや、ミッションインポシブル 
ゴーストプロトコルよりも、
数倍面白かったですね

俳優さんは 冷たい熱帯魚のでんでん 
あと8日目の蝉の…小池栄子
…最高ですね まことにうまい」
 
司会「わかりました わたしも観ていない作品ばかりで、
参考にして拝見します、楽しみです。 
来年もまたぜひ呼んでください」
 
アロハ「今日はありがとうございました 
あれっ? なんかゴージャスな
料理が並び始めましたが …?
 
もんや「それは篠塚さんに食べて欲しくて用意しているのさ 
篠塚さん お待たせしてすいません?」
 
アロハ「来年早々に “デビルスダブル” 
これは観たい」


http://devilsdouble.gaga.ne.jp/
2012年1月13日(金)
TOHO六本木ヒルズほか全国順次ロードショー.
 
もんや「今年もお付き合いいただきありがとうございました 
来年もよろしくお願いします」

コメント


紋谷さん、お邪魔します。
映画が好きで、子供の頃から見ていて、学校をサボっても観に行っているつもりが、最近は錆び付いてるな~と思うベスト10でした。
昨年に限らずに好きな映画がとして個人的にあげさせていただくのは、
オール アバウト マイ マザー
ピアノレッスン
恋する惑星
羊たちの沈黙
セブン
うーーーーんと、うん、「業」なえいがが好きです。

Posted by 佐々木千代子 at 2012/07/14 22:19:36+09 PASS:
名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード:

トラックバック一覧

サイト検索

<< 2024年11月  >>

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

紹介メール

このページを紹介するメールを送信する事ができます

あなたの名前:
あなたのメールアドレス:
配信先メールアドレス
(複数のメールアドレスに送る場合は改行して1行に1メールアドレスを書いてください。):
題名:
紹介文:

MON:U アマゾンストア

(紋谷さんお薦めの逸品を手にしてみませんか)