紋谷のソコヂカラ
女優! [ドラマ]
投稿日時:2010/08/06(金) 00:43
美人は3割手間がかかるらしい。口説く側も、3割増しで努力しないといけないことになっている。
美人本人に言わせると 維持するのが大変でやはり3割くらいは、時間やお金やお手間がかかってまあ大変…寄ってくる男も3割増しで、これまた手間がかかるらしい。
なにをもって美人とするかは、趣味の分かれるところ …ではなく、やはり、美人は美人。好き嫌いは別にして、どうにもならない。
伊坂幸太郎の新作「バイ バイ ブラックバード 」に出てくる女優曰く、媚へつらいすり寄ってくるかわざと意識していない風を装うか…こんな男しかいない…
辟易と言っているが、美人というのは兵器に近いそうであるというだけでまずは身構えてしまうのは仕方がない。
韓国ドラマ「IRIS」のキャンペーンでテヒが日本のテレビに生で登場した。論客イケメンの国際弁護士がその傍らに立つがいつものクールな立ち居振る舞いはどこにやら、まったく落ち着かない
挙句に「あなたが好きです」みたいな韓国語を喋り 伝わらず同様にゲストだったビョンホンに「日本語かと思った」と揶揄(本心でしょうが)されてしまった。格好悪い…が仕方ない
テヒはそこにいるだけで兵器なのですから。
しかし、「IRIS」はいただけない。
あまりにいただけないので、悲しさを通り越し、怒りを感じる(笑)原因は 日韓双方にある。
日本側の問題は①本来の1話分の放映時間をCFの尺分カットしていること②黒木メイサ
韓国側の問題は①脚本がダメダメであるということ。
「IRIS」なんて観ていないという人も多いので詳しくは省きますが、テヒの魅力すら感じさせない
このドラマの臨場感のなさはもう 特筆もので、これをして韓国ドラマを誤解されてしまうのはとても辛いということだけ言いたい。
そして、もし「なんだ、この程度??韓国ドラマってやっぱりまだまだね」
なんて思っている人がいるのでしたら、本当に面白い韓国ドラマを1本だけ紹介したいと思う。
そもそも観てもいない「IRIS」を取り上げたことを反省しています。(正確にはテヒという女優を紹介したのですが)
やはり、自分の目で見て、ほんとうによいと思えるものをちゃんとお勧めしなければならないと改めて思いました。
「ファンタスティック カップル」 2006 韓国MBC放映 全16話
この年の韓国の演技大賞で4冠を獲得した作品です。日本でもBSジャパンやKNTVはもちろん、民放でも昼の枠で放送されました。
韓国の友人に前々から薦められていたのですが、観る術がなく機会もなく、放映からだいぶん経ち、1WEEKレンタル</a>の安価版でやっと観る事ができました。※すでにTSTAYAでもレンタルができます。
どう話せば、この魅力が伝わるか正直 わかりません。
小学生からエンターテイメントに浸かって生きてきた僕のような人間は、功もあれば、罪もあります。
罪というのは、あまりに観すぎてしまっているために、小説でも映画でもドラマでも、大概の事には心を動かされないという罪です。
たとえば 泣けない 笑えない。面白いとは感じるのですが泣いたり笑ったりまで行く前に心が止めてしまうのです。
それほどものでもなかろうと…。そんな僕が、ほんとうに久しぶりにボロボロと泣いてしまいました。
ゲラゲラと笑い、喉が痛くなりました。
その原因が主演のハン・イェスルの存在と演技です。
もちろん脚本や台詞が秀逸であるのですが、ちなみにこのドラマ、お金はかかっていませんおそらく「IRIS」の十分の一程度の製作費でしょう。
韓国ドラマお得意の海外ロケもなく田舎町、南海(ナメ)ですべてのシーン(たぶん)が製作されています。
カテゴリーはコメディーですが、前半と最終話し付近では同じドラマ?と思うほど様相が変わります。
このギャップは 前半からの布石が観る側に相当深く根付くのでそのギャップともいえ、ここが僕の 涙の理由でもあるのですが…
イェスルの美人度は相当なものなのですが、はじめ観た印象は「タイプじゃないな」でした(笑)
それが、中盤に差し掛かるにつれ、「おお、もう あなたのためなら何でもするぞ、このやろう!」に変わってゆきます。
「ファンタステック・カップル」はファンの間では通称“ファンカ”と呼ばれています。
細かいあらすじやなんかは、書きません。興味があればオフィシャルやファンのサイトを観てください。
ただ、3割どころではなく軽く10倍、手間がかかる大富豪で高飛車の極みな主人公が、性格はそのままに、記憶喪失になり、超貧乏な家庭で暮すことになる…そんな話しです。
観て欲しい個所は、彼女のせりふ回し…と記憶がなく不安なのに、態度が女王さまもっというと 本音でしか喋らないおもねらない本質的な優しさを感じさせるその振る舞いです。韓国ドラマは、あまりにはまり込み、観終わっても放心状態になることを「廃人」と言いますが、このファンカは間違いなく廃人養成ドラマです。
僕に限らず「時間は大切」無駄なものに使えません。
映画などは2時間観てつまらないとお金返せ …というか時間を返せと言いたい。
特に、韓国ドラマは話数が長いので、半端なものはお勧めできません(まあつまらなければ止めればよいのですが)
それでも、話に乗るのに何話分かは観ないと良いのか悪いのか判断がつきませんから、結果…つまらないでは困ります。
実際、このファンカも3話まではどんな印象でも観てくださいそして、5話までいけばもう止められません。
あと、観終わるとマッコリが呑みたくなりジャージャー麺が食べたくなります。これは保障します。
また余談ですが、これを観てイエスル ファンになったら「いかさま師 タチャ」を次にお勧めします。さらに美しくなって画面すべてを持って行ってしまう存在感のイエスルに会えます。
タチャは「オールイン」をかなり意識してつくられていますが、 最近の分だけスタイリッシュですし、シナリオが抜群に面白いです。
今回は夏休み お暇なら観てよねお暇でなくても観てよね企画でした。
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