紋谷のソコヂカラ
サッカーアジア杯に思う [スポーツ]
投稿日時:2011/01/26(水) 22:16
僕などが分け知り顔で書かずとも
分かっている人は分かっているし、
今さらながらだしなあ
…とは思うのですが
やはり
AKB48は素晴らしい…
……!?
…いや間違えました。
日本サッカーはうまく(強くではなく)なったなあ
と嬉しくて仕方がない。
今大会のアジアカップ1次リーグ初戦
対ヨルダン戦
を観て そう思った。
引き分けに持ち込んだ
精神力がどうしたとか
決定力がついた
…とか
そういう話ではなく
純粋にボールさばきがうまい
選手が増えたなあ~と感激した。
大げさに言うと
今まで生きてきて観戦した
すべてのスポーツの試合で
一番心が震えたのは
“ドーハであり
ジョホールバル”であった
のですが、
実際、この時代、
試合を観ている最中は
「…なんて下手なんだ」
と怒っていた。
W杯への出場が当たり前となってからも、
「はあ~なんて下手なんだ」といつも
怒りながら観ていた。
負けてしまうのは
点が取れないのは…
“下手=ボール扱いがおぼつかない”
というシンプルな理由以外の
なにものでもないのに
やれフォーメンションだ、
やれアイコンタクトだ
…運動量とスピードの強化で
体格に勝る相手に勝とうではないか
…だ
どうしてもそうなってしまう
ムードや論調に辟易していた。
簡単にいえば
「大してうまくもないのに、W杯行ってしまって
みんなが浮ついたまま ここまで来ている」
というのが2006年ドイツW杯を過ぎてなお
僕の感想でした。
人より体幹が強くキープすると言う技術に長け
回りを見回せる能力に優れてはいても
スピードはなく
自ら突破するドリブルも持っていない
がゆえに 最後は、誰かにシュートを託さざる負えない
そういう中田のような選手は
歯がゆかったんだろうと思う。
それでも 中村俊介よりはフィットしたのは
前に進むキープ力が優れていたからで
ハーフウェイラインを過ぎたら
クロスを上げてしまう中村よりは
局面を作りやすかったからに他ならない。
決定力云々でいえば、
前田や岡崎が歴代の日本のFWより
巧くなったのではなく、
MFと両方の翼が局面を打開し
展開するためのボール扱いがうまいからであって、
今の全日本で言えば
遠藤 → 本田
長谷部 →以降の
選択肢が増えたからであります。
もちろん 岡崎の裏への飛び込みのセンスや
前田の天性である
前に進む力は好きなのですが
たとえば準決勝の韓国のように
ロングボールをトラップして
自分のボールとしてコントロールして
抜いてかわして…シュート
という技術は彼らにはない。
その分、本田 長谷部の先にもうワンクッション
…それが 香川であり 長友であり 内田であり
彼らのボール扱いがうまいおかげで
日本は得点を上げられていて、
ありがとうな訳なのです。
巧い選手が増えてくると試合がしまってくる
…これが観ていて何より楽しい。
やっと日本が楽しいサッカーをしてくれている
そういうことがとても嬉しいのです。
僕はW杯を除くサッカー日本代表のすべての試合は
「負けてもよいので良い試合を」と切望している。
すべての試合はW杯のための
練習試合としか思っていません。
だから、お金目的で2軍を派遣してくる
サッカー大国との親善試合などは観る気がおきません。
本気でない相手との試合に
得るものはないということで、
やるなら向こうに遠征すべきなのです。
負けたら終わりでなく、
仮に負けても「どういう試合をしたのか」
ということに意味があるのであって、
ほとんど負けていて
ごっつあんPKで勝つことがあったとしても
そういう勝ちは次には続きませんから
喜べないのです。
韓国との準決勝は久しぶりに熱くなりました。
戦略的に抑え気味の韓国に対して
全力で動いた前半は
ここ10年で最高の内容だと思います。
不条理な1点はおもしろいアクシデントでした。
ああいう得点を素直に喜んでいない
韓国のメンバーを観て
(表面上はどうあれ、うーんいいのかなあ~
という心のブレがプレッシャーとなっていた)
ことが少しのマイナスに作用した。
逆に日本は
“なんて不運な…
頭きたけどいつも通りやるべきという
気持ちが少しのプラスになっていた。
この “少しのプラスマイナス” は
前にかかる日本の原動力を
押し上げ同点の連携を生みます。
問題はそのあとでした。
同点のままエンドが替っての後半
始まり~PKまでの内容は
まだまだ日本に課題があることを感じさせてくれた。
ハーフタイムを挟み
テーハミングが新たに注入された韓国相手に
中盤でのボールがつながらなくなり
セカンドボールへの対応が遅れだします。
これは気持ちを切り替えた相手に対して
中途半端に対峙した日本チーム全体の問題です。
とくにチャドゥりの上がりを受けてしまっこと
パクチソンのドリブルを受けてしまったこと
中途半端さがこういう 受け を呼び
攻守が逆転してしまう。
日本がPKで1点を取ると
事態はさらに悪い方向に進みます。
日本がゴール前を固めるという
愚挙に徹し始めるのです。
サッカーを面白くするのは
個人の完成された技術ですが
もうひとつは試合の流れを作り出す
リズムとバランス。
これのないチームは滅びます。
後半まだ時間があるというのに、
1点を守るためになりふり構わないというのは
勝てばよいのだと言う
今さえよければという稚拙な発想です。
その先に女神の微笑みはないのです。
敵陣のコーナー付近でまるで子供のイヤイヤのように
縮こまるプレーを続ける、本田と長友…
これを評価するセルジオも松木のおっさんも
(七波はさすがに違った)
その先になにもないことを再確認して欲しい。
「シュートにゆくな キープしろ」
この発言に同意しなかった七波が普通なのです。
ゴール前の混雑からの1点…
この得点自体はたいしたことではなく、
まあたまたまそこにボールが来て
そこに選手がいて…
なのですが、サッカーの試合はリズムですから
攻守が入れ替わった時間帯が続けば
ああなってしまう。
結果がそうだから
こういうのではなく
無理にキープし始めたら
おかしいというのは
サッカーを観る人間の在り方です。
松木のおつぁん
…嫌いではないのですが
過去の解説でも
敵のぺナルティーエリア付近で
「ファールをもらえ!」とよく口にします。
今回の韓国戦でも
「ああいう不条理なPKが相手に与えられたということは、
こちらもそういうチャンスがあるということだ」
こういう発言はそういうものか
…と聞いてしまう小学生もいるので
ほんとうに止めて欲しいと思う。
Jリーグ発足しての名門
読売~ヴェルディー初代監督
ラモスや加藤久さんとの内乱は
こんな低レベルな話題で起ったのではないはずです。
ついでにセルジオさん
テレビで聴いていてなんだか
声がヘンだったのが気になったが、
もういまの日本が「やれるチーム」
であることはセルジオさんもわかったはず
下手だった日本への辛口コメントから
うまい日本を引き上げる解説をお願いしたいと思う。
うまくなった日本
決勝までゆけて
また経験が増えて
たくましくなるはず。
岡崎なんて
試合を重ねるごとにうまくなれて
幸せだと思う。
FWは失敗しても0だからまだよい。
DFはそうはいかない…
失敗したら マイナスにつながる。
その意味では、
吉田と岩政と今野には期待したい。
それでもキューウェルあたりに破られたなら
それも仕方なし
大きな本番への貴重な経験ですから。
決勝は オージーであります。
あのドイツW杯での
悔しさを我々は忘れていない。
ボコボコにしてやって~いいんです!!
…でも まずは 中味。
中味のある試合内容の先の
“勝利”で よろしくお願いします。
※余談ですが アジアはどこまでアジアなんだろう?
だってウズべキスタンにヨルダンにオーストラリアですぜ
中国、インドをモーラしていることも考えると
人口も世界の半分は超える勢力だし
広すぎ 多すぎ 無理があるでしょう(笑)
まあ、そういう意味では30年後は
いや10年以内(あと2度のW杯くらいの間に)
アジアは世界を獲ることに
なると思うのであります。
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